テーマ“プレゼント”
小学生の時
クリスマスパーティーで
幾ら以下のプレゼント(出来れば手作りしたもの)を用意しましょう
って言われたから
ビーズ(アクセサリーとか作れる物)を
紙皿に貼って、サンタクロースとトナカイを
描いた。
班ごとでのプレゼント交換で
じゃんけんで交換する事になったんだけど
男の子と交換する事になり
結構上手く出来たから
喜んでもらえると思ったら
「え、なにこれ」
と班のメンバー全員に笑われ
(渡した男の子は嫌そうな顔)
目の前で、破壊された思い出がある。
(壊しちゃえと言ったのは同じ班の女の子)
そして、その破壊されたものは
ゴミ箱へ。
ビーズってそんなに高い物じゃないけど
その男の子から貰ったのは
紙飛行機。
正直紙飛行機より時間も予算も掛けてるのに
本当にムカついた。
泣き虫だけど、泣かないように頑張った。
要らないなら壊さず返せば良かったのに
捨てるなら、返してほしかった。
未だにその時の悲しさや恨みは覚えている。
した側は覚えていないだろうけど
された側は、何年経っても忘れられない。
クリスマスシーズンになると思い出す。
テーマ“冬は一緒に”
冬と言えば
コタツとアイス。
温かいのか冷たいのか。
温かい部屋で冷たい物を食べるのが
最高の贅沢だと思う。
「ねぇ、雪見だいふくと、ハーゲンダッツどっちが良い?」
コタツに入っている恋人に訊く。
「雪見。」
コタツから微動だにせず、恋人は答える。
「ハーゲンダッツ、期間限定だよ」
昨日、コンビニで見つけた、恋人が好きそうなフレーバーのハーゲンダッツを推す。
「雪見。」
頑なに雪見推しの恋人。
「ハーゲンダッツ美味しいよ」
ハーゲンダッツ推し。
「…雪見だいふくってさ、2つ入ってるじゃん?」
「そうだね」
「1個ずつ分けたら…何でもない」
「え。」
雪見だいふく推しの理由が可愛過ぎる。
「じゃあ、今日は雪見だいふくにしようか。」
可愛い理由に免じて、今日は
雪見だいふくにする事にした。
冬は一緒に
君とコタツでアイス。
テーマ“とりとめのない話”
「明日遊ぼうよ」
「遊べたら遊ぶ」
遊ばない。
「新しくカフェが出来たんだって、一緒に行こう」
「行けたら行く」
行かない。
「ねえ、私達友達だよね」
「そうだねー」
そもそも確認しないといけない友達とは。
「私、ピクルス嫌いだから、あげる」
「………」
要らない。
例え、ピクルスが大好物だったとしても
要らない。
どういう状況だったにもよるけど
基本要らない。
「肉まんより餡まんが好き」
「そうなんだ」
興味ない。
むしろ私はピザまんが好きだ。(どうでもいい)
「酢豚の中のパイナップルって要らなくね?」
「そうだねー」
パイナップルがなんで入っているかと言うと
パイナップルが肉を柔らかくするためであって…とか色々理由はある。
私は結構酢豚の中のパイナップル嫌いじゃない。
まあ、こんな、とりとめのない話をしているくせに
相手は私の名前を把握していない。
「ごめん、名前なんだっけ」
「サトウ」
覚える気がない人に本当の名前なんて
覚えていて貰おうなんて思わない。
ただ、目の前にシュガーポットが置いてあったから
サトウと名乗ってみた。
何の意味もない。
数分後には忘れる事だ。
テーマ“風邪”
風邪を引くと
いつも、母が桃の缶詰を食べさせてくれた。
桃の缶詰を食べたいが為に
風邪を引こうと思った事もあったが
流石に、辛い思いをしたくないので
無理矢理風邪を引くような事は
しなかった。
風邪の時以外で食べる
桃の缶詰は、そんなに美味しくなくて
(不味くはないが)
やっぱり風邪の時に食べるから
特別なんだなと思う気がした。
テーマ“仲間”
正直、私は仲間という言葉が嫌いだ。
「俺ら仲間じゃん?」
「私達、仲間だよね?」
そう言う圧力をかけてくる奴らが
嫌いだ。
口では仲間だとか言いつつ
「アイツ、鈍くさいから、邪魔。」
「アイツ、仲間って言っておけば雑用全部引き受けてくれるよ」
そんな事を言われてるのを偶然聞いてしまった。
知っていた。
全部わざわざ陰口を叩かれるまでもなく
仕方なく仲間と言われてるのも
雑用を押し付けられているのも
知っていた。
知っていながらも仲間から抜けないのは
それが、強制だからだ。
学校の同じクラスの生徒と言う仲間。
友達では無く、仲も良くないのに
寧ろ、イジメまがいの事をされているのに
“仲間”と言われ、抜け出せない程の圧力をかけられる。
本来なら逃げても良いはずなのに
逃げるという言葉が浮かばない程に
心はズタズタになっていた。
逃げたいと思ったとしても
逃げ場所がない。
親に相談したところで
転校も出来ないだろうし
学校に相談したとしても
担任はクズだった。
「イジメなんて気のせいだ。お前の勘違いだ」
と言うような人だった。
元々、信頼はしていなかったが
そう言われたら、もう何も言えない。
それどころか、このクズは
「えー、このクラスでイジメがあると、相談がありました」
そうホームルームで言った。
「心当たりがある人は、俺の所に来なさい」
行くわけがない。
虐めている側にはその自覚が無いのだから。
自覚があったとして、わざわざ
虐めてますなんて報告に行かないだろう。
…この発言により
私に対しての風当たりは強くなった。
私が相談したと知られた訳じゃないのに(察したんだと思うけれど)
“仲間”と言う言葉を今まで以上に使いつつ
私に対して嫌がらせは酷くなった。
だから、仲間と言う言葉を
信じられないし嫌いだ。
漫画やアニメなどの
仲間には憧れるけれど
現実世界の仲間という言葉は
信用できないと思い知らされた。
(半分くらい事実)