テーマ“暗がりの中で”
私の目の前は、何も見えない。
夢も希望も……
夢を見ている人
希望を語る人
夢を叶えている人
希望に胸を膨らませて居る人…
自分が居たかった場所に居る人は
みんな眩しくて
ますます、自分自身が
闇に飲まれていく。
闇が深くなればなるほど
光が強くなっていく。
私は暗がりの中で手を伸ばす
私も、そっち側に行きたい!
と。
だけれど、誰も闇の中から
救ってはくれない。
永遠の暗がり…
永遠の絶望
あんなにも、あっち側は眩しいのに…
テーマ“愛言葉”
初めて思ったのは
「好き」
付き合っていって、数ヶ月
「愛おしい」
に変わった。
それから、また時が経ち
「愛してる」
に変わっていた。
口には出さないけれど
気が付けば
一方的な想いから
相手を想う気持ちに変わっているんだなと
そう感じた。
【あえてテーマの言葉を使用しない】
テーマ“友達”
「ねぇ、私達、友達でしょ?」
その言葉に救われて、その言葉に励まされて
その言葉に苦しめられて、その言葉に縛られた。
「友達でしょ?」
なんて言っておきながら
別の人達と、私の悪口言いながら
笑っていたのを見た。
ああ、そうか
【友達】なんて便利な言葉
そう言っておけば
信用されると思ってるんだな。
そう思ったから、私はわざと
気が付かないふりをした。
復讐なんかするつもりは無いし
見てしまった事をバラす気も無い。
いつか、報復を受ける日が来るまでは
【友達】で居てあげる。
いつか、隠し事をしている事が
辛くなるまでは、【友達】で居てあげる。
ごめんね?
私、そんなに心広くないんだ。
テーマ“行かないで”
好きな人に、恋人が出来た。
好きな人は、幼馴染で他の人より仲が良かったのに
そのせいか、恋愛対象とは見てくれなかったらしい。
いつもみたいに「一緒に帰ろう」って誘ったら
「ごめん。今日用事あるから…」と断られた。
用事なら仕方がない。
そう思って帰り支度を始めたら、
私になんか目もくれず
教室から逃げるように出て行った。
後を追うように、廊下に出ると
私が見たことも無いような笑顔を浮かべて
恋人繋ぎなんかしてて……
典型的なバカップルみたいに成り下がっている
幼馴染が目に入った。
その瞬間、全てが崩れ落ちた気がして
私自身は、何とも言えない様な表情を浮かべているだろうと察していた。
廊下に出たものの、このまま、帰路につくと
何処かで追い抜いてしまいそうな気がしたから
用事もないのに、教室に戻る。
教室の自分の席に座り
ただ、時が経つのを待つ。
ああ、あんな風な表情を見るくらい
恋人の事が好きなんだなと理解はした。
だけれども、人目がある場所で
あんな行動をするような人だった事に
絶望を覚えた。
そしてきっと、私は
幼馴染が、今の恋人と別れるまで
近付くのを止めよう。
このまま、結婚とかしたとしても
お祝いの言葉だけは掛けて
それ以上はしないでおこう。
万が一にも結婚式に呼ばれたとしても
行かないで、断ろう。
そう心に決めた。
【無理矢理テーマをねじ込む系ストーリー】
テーマ“どこまでも続く青い空“
太陽に恋をして
近付こうとした、イカロスの様に
僕も、青い空に心を惹かれた。
いくら手を伸ばしても
あの空には手は届かなくて
空を飛ぶ乗り物に乗っても
空には触れることが出来なかった。
空に向かって、飛ぶ度
空は青くはない事を知る。
やはり、僕は
地面から眺める青い空が好きなだけなのだと
そう気がついた。
青い海の真ん中で
青い空を眺める
邪魔をする者は他には無い。
どこまでも続く青い空
どこまでも続く……