天狐。

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12/21/2023, 9:17:05 AM

『ベルの音』
「ピーンポーン〜」玄関のベルが鳴った。配達員が寒そうに段ボールを持っている。宛名は私だ。こたつに戻り、箱を開けると中には手紙とゲームのカセット。今年もサンタさんがアマゾンに頼んでくれたらしい。信じていればかならず来るうちのサンタ。あと3年ぐらいよろしくね。

12/19/2023, 2:28:14 PM

『寂しさ』
考え過ぎる癖をどうにかしたい。人の顔色を確認し、相手が怒っているのは自分のせいなのかと考えてしまう。怒ってないって言うのなら、そんなにあからさまに不機嫌にならないでよ。友達だからって適当に扱っていいわけじゃないんよ。たまには抱きしめてほしいし、優しくしてほしい。私の気持ちを大切にして欲しい。あなたには届いてるかな。届いてるといいな。

12/18/2023, 1:35:50 PM

『冬は一緒に』
「見て、このストーリー。あいつらディズニー行ってるって。」
「こんな馬鹿寒いのによく行くなー。」
「行きたい笑?」
「なわけ。」
「ですよねー笑」

君の隣。極度の寒がりな君は、私の手首から体温を奪い取る。冬は好きだ。君との距離がいつも以上に近い気がするから。

12/17/2023, 3:02:21 PM

『とりとめもない話』
チャイムが鳴った、お昼休みの時間だ。私は一目散に隣の教室に向かう。そこにはスマホを憂鬱そうな顔をして触る君がいる。お疲れと声をかけ、お弁当を広げる。いつも入っているグラタンの占い。今日は何?と聞いてくれる君の不器用な優しさが愛おしい。君にはずっと笑顔でいて欲しい。だから私は今日も君の横で予鈴がなるまで話し続ける。オチなんて考えずに。。

12/17/2023, 12:42:49 AM

『風邪』
教室の中を見渡す。今日もまた一つ空席が増えている。あんなに元気だったあいつも今日はいない。いつもはうるさいホームルーム前がやけに静かだった。馬鹿は風邪引かないと思ってたのに。なんだか少し寒気がする。休めばよかったな。あいつがいない教室。窓際の後ろから2番目の席を風が通り抜けていった。

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