ボクのキミに対する恋情は、
伝えられない、伝えてはならない、この恋情は
秋風に乗せて遠くへ飛ばした。
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秋風
貴方はいつも嘘ばかり。
「君の方が好きだよ」
「君が1番だ」
「絶対に戻ってくる」
それが嘘って事くらいずっと前から知っているわ。
でも好きなの。好きなのよ。
だけどね。
やっぱりどこかで断ち切らないといけない繋がりなのよ。こんな関係。
だから。
笑ってお別れしましょ。
「また、会いましょう」
だけど、断言できない。
未練たらしく吐いた言葉。
だけど貴方は笑って
「もちろんだとも。また会おう」
って。
でもね。知ってるわ。
貴方はいつも嘘ばかり。
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また会いましょう
アナタに隠れて他の人と肌を重ねる。
このスリルが堪らなくてやめられないの。
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お前は気づいてないだろうけどオレはお前がしていることを知っている。
それに気づかれないように振る舞うスリルが堪らなくてやめられない。
さぁ、いつ別れを切り出そうか
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スリル
人を殺めてしまった。
なんの罪も無い人を。
だんだんと背中の翼が重くなる。
「っ…いた…ぃ…」
まるで翼がもげるような激痛が走る。
そしてとうとう私の身体が翼にかかる重力に耐えきれず下界へと真っ逆様に堕ちていく。
真っ黒になりながら1枚、また1枚と羽がバラバラになってヒラヒラと舞う。
そうだ。
私は堕天使になったのだ。
そう結論が出るのは早かった。
瞳を閉じて、自分の罪に向き合う。
ただ、そこには反省や後悔なんてものは一切無かった。
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飛べない翼
「あ!面白いこと思いついた!」
少し嫌な予感がしたが友に言葉の続きを促した。
「何を思いついたん?」
すると友はばっちーんと語尾に星がつきそうな勢いでウインクをするとドヤ顔で言った。
「"ススキが好き"なんってー!」
しょうもないダジャレにかける言葉も無かったため、とりあえず無言で友の頭にチョップをかましたのだった。
「いったぁ!?」
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ススキ