ノーネーム

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10/21/2024, 11:52:12 AM


泣けなくなった
それは大人になったから、
強くなったから、じゃなくて

自分の未来とか
今よりはきっとマシになるとか
期待するのをやめたから、
そう思うようになった

失敗して迷惑を掛けた
心配してくれる人を傷つけた
周りより気が利かない自分は
見放されてあたり前だと思った

そう思う事が日に日に積もっていく

それでも前に進め、と誰かは歌う
諦めるな、と誰かは言う

うんざりだ、もう、
声が枯れるまで泣き叫べば
誰かに届くのだろうか
自分の中の闇を
分かってくれるんだろうか
救ってくれるのだろうか

無理だ、

だから今日もただ明るく振る舞った
もうほっといて、と心の中で思いながら
泣けないから
諦めるようにただ笑った

10/1/2024, 1:05:30 PM

自分の中の闇が溢れる
きっかけなんていつも些細な事で
その闇に蓋が閉まるまで
今度はどれくらい時間が掛かるだろうか

苦労なんかした事ないでしょ、
何気なく言われた言葉に
喉の奥で何かがつっかえた
そのまま息が止まれば良かったのに

夜の隅でたそがれる
誰にも邪魔されないこの時間は
僕は嫌いじゃないんだ
心は痛いけど、息は詰まるけど、

思う存分自分に殺意を向ける
どうやったら楽になれるか
涙ではなく笑みがでてきて
そんな夜をもう何度も過ごした
そうしないと自分を保てないから

でもほんとは
闇が溢れたままそこで溺れて
そのまま眠ってしまいたい

最期くらい、本当の自分のままで

9/4/2024, 2:03:37 PM


今日も悲しい曲を聴きながら
明日も死にたい曲を聴きながら
煙草の煙で遊びながら
人前では愛想を振りまくんです

誰も僕をそんな根暗だと思わないんだろう
自分に嘘をつくのは得意なんだ
敵も味方も、悪も正義も、
自分自身だって事に気付いてから

1日が過ぎるのをただ待っていた
ただ、ただ、のらりくらりと
努力は評価などされない
見てくれてる人はちゃんといる、
なんてもう思わない事に決めた

才能も、やる気も、地位も何も無い
好きな事も命の大事さも分からない
誰かのせいにするのも疲れた
自分のせいにするのも飽きた

そしたら何かの糸が切れた音がした
何も考えなければ楽になれる、と

星のきらめき、海のきらめき、
木々の葉が揺れる隙間の光のきらめき、
もう僕の目には綺麗に映らなくなった
それで良かった、となぜか安心した

もしかしたらもうすぐ
消えてしまえるんじゃないかと
少しの期待をもてるようになったから

6/28/2024, 2:19:18 PM


昔憧れたアニメの主人公と
諦めたはずの夢の残像が
いつまでも僕の瞳を焦がすから

自分が幸せだ、と感じれるまで
後どのくらい辛い目にあえばいいんだろ、

そんな暑苦しい事をいつまでも考えてた

どこに行ったって息苦しい
花火に海に眩しいものばかりで

蚊取り線香の煙たさと
頭を垂れたひまわりは
僕みたいだった

今年もそんな夏なのだろうか
だとしたら
耐えれる自信はもうないや、

6/20/2024, 2:46:21 PM


あなたがいたから
死にたく、なったんです

いつでも元気で、柔らかなあなたが
枯れ枝のような手を伸ばして
僕の頬をそっと撫でるから

あなたがいたから
強く、なれたんです

撫でられた感触に
何も感じなかったから
あなたが居なくても平気なんだ、と
時が全て解決する事を

誰でもないあなたが教えてくれたから

あなたがいたから
幸せ、だったのかな?

あなたが居なければ
僕の世界は僕だけのものだったのに

隙間から入り込んだあなたが
僕を全て支配してしまった

元には戻らない僕の世界は
眩しすぎて、喉が渇いた

あなたがいたから
そのあなたが誰だったか
思い出せなくなるといいな

あなたがそれを一番に望んでたから

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