なんで私だけこんな目に、
なんで私だけがこんな思いを、
なんで私だけ、私だけ、
そんな風に言う人が大嫌いだった
自分は何様なのだろう、
問うてみたくて仕方がなかった
そんな風に思う僕こそ
何様なのだろう、
今ならそう思うよ
自分をちゃんと大事にしてるから
出る言葉なんだと
今なら分かるよ
だって僕は何年も
そんな言葉口に出した事がない
やりたい事もなく何かを守る事もなく
プライドも自虐もなく
何より自分自身に興味がない
そんな僕よりは全然好かれると思うよ
だから良いと思うよ
私だけ、私だけ、
それで良いと思うよ
人間てめんどくさいよなぁ
去年の今頃も同じ事をぼやいていた気がする
優越感に浸っても
劣等感に抗っても
結局誰の為にもならないんだよ
比べる事に意味はないと
自分は自分だと胸を張れたなら
どんなに良かっただろう
ただ優しい人間になりたかったんだ
黒と白をはっきり言える人間になりたかった
だからといってもう無理はしたくないんだ
疲れたんだ、
頑張らない事にしたんだ、
頑張る事さえ比べられるなら
もういいよ、なんとでも言えよ
投げやりになったっていいだろう
諦めたっていいだろう
優劣つけてあざ笑う
あいつ等よりかはマシだろう
死んだ人の数だけ星があるんだよ
昔誰かに言われたんだ
そうか、死んだら星になるのか
星空が綺麗な夜に
何度手を伸ばし願った事か
願うだけでは叶わないと
身に沁みて理解したのはその頃だった
星が今日も光るから
僕はただただ目を閉じる
暗闇だけが僕の味方だ
強がる僕をどうか照らして
繊細だと分かっているから
ひとつも目が離せなかった
雨の日には傘を差して
止むまで隣に座って
灼ける日差しの日だってそう
座る僕の背中の影が貴女を守った
風が強くて寒い日の
翌日に傷が付いていて
花びら一枚散っていた
何度も、何度も、謝った
綺麗で儚い色をした貴女の事
本当は分かってたんだ
形があるモノは全て壊れる運命だと
本当は分かってたんだ
なのになぜ僕は守ろうとしたんだろう
どんなに大事にしてたって
貴女は僕に傷をつけて
一人笑って逝くのに
繊細な花ひとつ、鈍感な僕一人、
得るものと失うもの
どちらが多かったかなんて
今更どうでもいいんだろう
ただ確かに貴女はここに居たこと
僕は確かに貴女とここに居たこと
忘れさえしなければ
別れさえどうでもいいんだよ
そのうちきっと良い事があるよ
これまでやってきた事に
無駄な事などなにも無いのだから
やっと報われる時がきたんだよ
散々傷つかないフリをして
必死に隠れるように泣いた日も
見てくれてる人がちゃんと居たんだよ
もうこの先何も心配ないんだよ
これからは毎日が笑顔に溢れて
これからは何があったって
ちゃんと乗り越えて楽に生きれるんだ
僕はなんて幸せ者なんだろう
なんて
今日はエイプリルフールだっていうからさ
許されるからって
ただただむなしいだけだね
…やっぱり自分にだけは嘘をつくもんじゃないな