「だから、一人でいたい。」
誰の記憶にも残らないように生きたいと思っていた時期があった。
きっとそれは、誰の役にも立っていない自分を自覚するのが辛かったから。
今思えば、誰の役にも立ってないなんてことないんだけど、当時はそう思ってた。
役に立たないから、私は誰からも必要とされてないと思っていた時があった。
だから、一人でいたいと思っている時期があった。
人って役に立つとか立たないとかで一緒にいるかどうかを決める時ばっかりじゃないって知ってたら、もっとラクな青少年期だっただろうな。
「嵐が来ようとも」
嵐が来ようとも、必ず通り過ぎる。
1度目の嵐は、嵐という名も知らずに強い雨風に翻弄された。
2度目の嵐は、1度目の嵐の後、あれは嵐という現象なんだと知り、次の嵐に備えた。だか、思った通りに対応できずに、結局翻弄された。
3度目も4度目も5度目も・・・前回と同じ嵐は来ないので翻弄された。
しかし、何度も生き延びていることを考えると、翻弄されながらも少しずつ上手く乗り越えているのかもしれない。
嵐が来ようとも、必ず通り過ぎる。
そして、私たちは成長する。
「お祭り」
お祭り、子どもも大きくなったから、少し遠のいたな。
わざわざ人混みに出かけていかなくてもいいかな。
でも、どこかでやってて欲しいなあ。
「神様が舞い降りてきて、こう言った。」
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「久しぶり、元気?そろそろ宿題やってね」
そう言うと、ふわりと舞い上がって消えた。
宿題・・・ん?夏休み?
私は学生ではない。
今のが間違いじゃないのなら、私は神様からもらった人生の宿題があるのだろう。
なんだろう。
夏休みの宿題はラスト数日で泣きながらやってたけど、人生の宿題ならそういうわけにもいかないな。
まずは、宿題がなんだったのか思い出そう。
「誰かのためになるならば」
誰かのためになるならば、
お話ししょうかな。
誰かのためになるならば、
黙っていようかな。
誰かのためになるならば、
お茶を入れようかな。
誰かのためになるならば、
笑顔でいようかな。
誰かのため?
いや、
私たちの未来のためになるならば、
なんだってやろうかな。
犠牲になる必要はないから。