ちょっと保留
◇大空◇
世間は師走、
わたしは今年の出来事を思い返す。
今年は愛猫含め、親族でも鬼籍に入った人がいるので喪失感が大きい。
親族がいなくなったことで、誰も住まなくなった母屋も取り壊すことになった。
偶然にも解体の日に立ち会ったのだけれど、本当に本当に悲しかった。
跡形もなく更地になった地面を見て、
茫然とするとはこのことかと、土と埋もれた瓦の瓦礫の中に思い出を探したけれど駐車場だったコンクリートと玄関口だった置石の跡くらいしか見つけられなかった。
ひとりだったら泣いていたと思う。
新しいこともスタートしたけれどわたしは
失ったものの方が多かった。
でも、寂しいとか悲しいという感情を感じることができるのは、楽しいや愛しいを知ったからなんだと思うと
失うという経験からも学ぶことってあるんだなと思った。
そんな一年だった。
来週にはクリスマスで、再来週は年末を迎え新年なんだなぁ。
早いなぁ。
出来事についていけない。
わたしもそろそろ、誰かの思い出の一部として過去になってしまうのかな。
師走は、終わりのことばかり考えてしまう。
◇きょうの心模様◇
街のイルミネーション
あったかい肉まん
ひとつだけのホッカイロ
クリスマスケーキ
カセットコンロでお鍋
早朝の寒いリビング
ストーブで焼き芋
今年もするし、来年もしようね
◇ふゆはいっしょに◇
あなたのこと考えると
1日があっという間に終わる
眠る時もたくさん考える
もしも 出会える世界線で生きていたら
どう出会って、どう惹かれあうのか
細かなニュアンス 声色 背景まで
飽きることなく考える
それはもう、ひとつの小説が出来上がってしまうくらい壮大な妄想
そんなとき、わたしの芯の部分は
熱をもって
体温を
湿度を
幾らか上げてしまうほどなの
◇微熱◇
チクチクする 羊毛のそれは
しっくり着こなせないまま
洗濯機で
子供サイズにまで 縮まってしまったよ
うふふ。
◇セーター◇