【I LOVE...】※激甘フラアサ
どっちに言わせようかな🎶って迷ったのでどっちからもLOVEが伝わるようにしました。
彼は英語を話さない。近年彼の国でも若い世代なんかは英語を使うらしいが、彼はその「国」としての古い矜持があるのだろう。プライベートで英語を話しているのは希に見るか見ないか、本当そんな頻度である。
理由としては、先程も述べた「フランス」としての矜持だとか、あとは英語なんて下級の言語だとかなんとか宣ったりしてるのもたまに見る。その度、千年前にお前が作り上げた言語のくせに、とアーサーは声にはせずとも悪態をついているのだが。それに加えてHの発音ができないのも彼のプライドが許さないのだろう。フランシスは自覚こそないかもしれないが、こだわったものには完璧主義なところがある。きっとアーサーにできて自分にできないことなど自ら見せるはずがない。まあ、最後のは憶測にすぎないのだが。
「なあ、どうせ好きって言うなら英語で言ってくれよ」
フランシスの目が据わった。
彼は度々アーサーに愛の言葉と称してくさい台詞を寄せる。別に嫌じゃないし、恋人同士なら当然のことだろうと、アーサーはその立場に胡座をかいて居座っていた。なんだその、いわゆるWinWinというやつである。
「え、なんで急に」
「はあ?別に減るもんじゃねえしいいだろうが」
目の前の髭面は眉間にマイエンヌの谷のごときシワを寄せた。
「何が不満なんだよ。恋人の言語で、恋人に好きだって言うことの。言ってくれよ、I LOVE YOUって。Hの発音もないんだし、いいだろ?」
アーサーはご自慢の眉と口角をあげてみせた。
そんな恋人の表情を見て意を決したフランシスは、渋々というべきか口を開いた。
「......お前ほんとそういうとこだよ。いい、よく聞いてろよ
I LOVE ...
【了】
初めて最後まで書けた......。
【街へ】
保存
【安心と不安】
お題保存
【かつての夢】※フラアサ
保存
【タイムマシーン】※フラアサ
タイムマシーンなど彼らに必要だろうか。千年以上も人間を見てきた彼らがタイムマシーンを必要とするならば、それこそ遠い昔のことである。
「アーサー、過去に戻れるならどこに行きたい?」
【未完】