狐火

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7/28/2023, 2:39:56 PM

遠くに賑やかな明かりが見える
ぼんやり考えたあと思い出した
『あぁ、今日はお祭りだったっけ』
別に行こうとは思わない
行きたかったとも思わない
人混みは嫌いだしうるさいのも苦手だ
それに___

『…僕が行っても、邪魔になるだけか』

車椅子に乗っている僕は
どこにいてもきっとみんなの邪魔者だろう
『…はは、』
なんだか笑えてくる
昔…交通事故に遭う前までは
友達と祭りに繰り出してはバカ騒ぎして
きっと楽しかったはずなのに
この足になって
車椅子に乗り出してからは
やる前に諦めてしまうことが多い
白い目で見られたり変に気遣われたり
とてつもなく嫌だったことにも慣れてきた
恐らく僕はこのまま大人になっていく


そう、思っていたのに


『…?なんだ?』
電話がかかってきた
…お前か
『もしもし』
「あ、出た!おい、今暇か?暇だよな?」
『…………はぁ』
「なんだよ!ため息つくなよ!なぁ返事はー?」
『……要件は何』
「今日祭りあんだよ!お前の家から見えんじゃないか?それでさ…」
『嫌』
「早ぇよ…せめて聞けよ…」
『どうせ誘うつもりだったろ』
「…そーだけど」
『嫌、行かない』
「なんでだよー、一緒に行こうぜ!どうせ今家にいるだろ?」
『……いるけど』
「よっしゃ!決まりな!今から行くから!」
『いい、来んな、一人で行け』
「いや!俺は決めたぞ、絶対お前と行く!」

じゃあな、待ってろ、と言って電話は切られた
『……はぁ』
あいつはいつも勝手だ
こっちの意見も聞かずに突っ走る
『変わらないな』
僕が事故に遭う前もずっとそうだった
車椅子に乗り出して周りの態度が変わっても
あいつだけはずっと変わらない
聞いてみたことがある
お前は迷惑じゃないのか、と
面倒じゃないのか、と
あいつは間抜けな面して
本当になんのことか分からないというふうに
「何が?」と言った
……嬉しくて少し泣きそうになったことは
あいつには絶対に言わない

さて、そろそろあいつが来る頃かな
準備でも、始めようか

7/27/2023, 10:51:07 AM

『地上界の大改革を行う……
人間よ、お前たちは汚しすぎたのだ……この星を』




衝撃、驚き、疑問、困惑、そして納得
人間は大きな発展をもたらしたけれど
豊かな自然を壊しながら生活してきた
動物は死に、森は消え、空気は穢れた
恐らく、神は制裁を下す気なのだろう
奪い続け生態系の頂点に君臨した気で
この青い星を破滅へ向かわせた僕らを




あまりに突然のことで
いまいち頭が働かない
実感も全くわかないが
きっと今日は最後の日
さぁ、何をしようかな










⚠︎︎意味不になった

7/26/2023, 11:13:54 AM

誰かのためになるなら
自分を犠牲にしてもいいんでしょうか
私はそうは思いません
誰かのために、と生きること
それもいいと思いますが
やっぱり自分のために生きるのが
1番いいと思うんです
もしそれが限定された誰かなら
その人が居なくなった時に
生きる意味がなくなってしまうでしょう?

自分のために生きるなら
自分が死んでしまうまで
一生懸命生きられる
自分のために生きるから
自分を大事に生きられる

私が今自分のために生きているのか分かりませんが
私はそういう生き方をしたいと思います
だから今のうちから自分のために頑張るのです

7/25/2023, 11:02:35 AM

サングラスで目を隠して
口角を上げて心を隠した
傷ついた心は癒えず
失うことが何よりも怖かった
愛されたかったんでしょう
『家族』の愛が欲しかったんでしょう
離れてしまうのが怖くて
もう一度失うのが嫌で
糸で操って鳥かごに閉じ込めようとしたんでしょう
ずっとずっと痛かったのに
あなたはいつも笑ってた

泣いていたんでしょう
子供のように
どうしたって失ってしまう
信じていたくて傍において
思い通りにはいかなくて
またあなたは失った

心に穴が空いてしまった
埋まることの無い穴がずっと
あなたを蝕み壊れていく
穴の空いた心には
愛も信頼も幸せも
何もかもが届かない

悲しい人ね













⚠︎︎私の中のある登場人物のイメージです

7/25/2023, 7:18:29 AM

私はそんな不確かなものを信じられない
信じたこともあった
信じていたかった
それは、裏切られたから

利用されていただけだった
彼女にとって私は道具に過ぎなかった

確かな繋がりだと思っていた
それは簡単に切れてしまうものだった

力になりたいと願った
全部全部嘘だった


表面だけの友情は
果たして友情と呼ぶにふさわしいのか

友情とは
それで許されてしまう程度のものなのか

考えても分からなかった
分からなくなった
疑いだした
信じなくなった

期待したって無駄なのだから
私はもう、信じない

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