3/19/2024, 10:48:05 AM
胸が高鳴る
ショッピングモールのガラス越しに
知っている背中を見つけた
そのとたん
大きく1つ鼓動が跳ねた
まばたきもできず
息も吸えず
苦しいほどに
胸が高鳴る
うそ
なんでここに
来たとこかな
帰るとこかな
ひとりかな
話しかけてもいい?
今日わたしどんな服着てた
なんて声かけよう
・・ちょっと待ってこれって
結局その人は
こちらを向いたら知らない人で
わたしの脳内のドタバタは
まったくの無駄だったけれど
なんでこんなにうろたえたのかと
考えれば
考えるほど
胸の鼓動は高まるばかり
3/17/2024, 11:28:24 AM
泣かないよ
泣かないよ
まだだいじょうぶ
いま泣くのはもったいない
泣くのなら
ティッシュを用意して
誰はばかることなく
思いっきり
声を上げて
涙をこらえず
顔がぐしゃぐしゃになるくらい
かわいくも
きれいにでもなく
ぶざまなくらい
後先考えずに泣くのだ
3/17/2024, 9:46:17 AM
怖がり
ずっと一緒にいたから
ひとりになるのが
とても怖い
あなたを
ひとりにするのが
とても怖い
3/9/2024, 2:48:10 PM
過ぎ去った日々
過ぎ去った日々と聞いて
思い出そうとしたのは
懐かしく幸せな思い出
もどれないからこそ
輝いていて
少し切ない記憶
だけど
思い浮かんだのは
そっと目を伏せたくなる
少しすっぱい記憶
ああ
あの頃わたしは若かった
なぜにこういう記憶は
いつまでも
いつまでも
忘れられないんだろう
もう少し時が経てば
これすらも
いい思い出になるのだろうか
どうかな
とりあえず今は
あの時のあれどこにやったかなとか
ちゃんと処分したっけかとか
あの後どうなったか思い出せないとか
落ち着かない気持ちになっている
3/7/2024, 1:30:42 PM
月夜
空高く輝く白い光
夜の闇を青白く染めて
温度などないはずなのに
少し冷たく
さらりと肌を滑るよう
そんな月夜もいいけれど
水平線からふわりと浮かんだ
黄金の果実
夜空に甘い汁がしたたりそう
香りなどないはずなのに
甘く芳醇で
しっとりと包み込むよう
そんな月夜もとてもいい