【短歌】
余寒なほ
ため息漏らし
物憂げな空を見上げる
週の始まり
お題「物憂げな空」
【命を拾うということ】
数ヶ月前に拾った小さな命は、
小さくて
ふわふわで
丸くて白くて
手のひらにのせると
トクントクンと鼓動を感じる
命というより何か生命体のようなもの?
....
陽当たりのよい窓辺にベッドをこしらえ
餌やりは特にしなかったけれど
時々、霧吹きで水を吹きかけた
きゅるん♪とふるえる様子が喜んでいるような気がして愛おしく感じた
数週間後、
小さな芽のようなものが出てきた
ほんの少しの成長に喜びと愛おしさは増すばかり...
そして、今、
部屋いっぱいに蔓を這わせ
咲いた毒々しい花は
今夜にでも私を取り込んでしまいそうなのに
その花の放つ魅力的な匂いから私は逃れられずにいる
取り込まれてこの子の糧となるのは怖くないけれど
その後の成長を、見届けることができないのが本当に残念で仕方がない。
.......
小さくとも「命」を拾うには大きな覚悟と責任が必要なのだろう。
果たして、あの時の私に
そんな覚悟があったのだろうか?
そして、責任を果たすことはできたのだろうか?
見つからない答えを考えながら
今、私は消化されている。
お題「小さな命」
【Love you法案】
一日のうちに
「愛してるよ Love you」
と誰かに「愛」を3回以上伝える
という法案が世界中で成立した
真面目で律儀
でも、シャイすぎて「Love」とは縁遠い歴史を持つ
とある国でも世界から取り残されるわけにはいかぬと
法案は可決され施行日を迎える。
とても戸惑う国民
されど、
世界ルールには真摯に向き合わなくては...
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まずは、
家族ひとりひとりにLove you
飼い猫にもLove you
仲良しのお隣さんには
おはようがわりにLove you
ご贔屓の店員さんにも
配達員さんにもLove you
やっと咲いたミニバラにもLove you..…etc
小っ恥ずかしさをぐっと我慢して
国民一丸となり世界ルールを守り続けた。
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「愛」というのは、
なにも男女関係のみに成立するものではないし、
我々が思っていたほどたいそうでとっておきのものでもなく、
あらゆる日常に溢れているものなのかもしれない...
そんな考え方が国民の間に浸透し始めた頃
この国からは争いごとがなくなっていました___
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そうは言っても
そう簡単に誰かに愛を伝えるなんて~
そもそもひとりですから
.…と思う貴方には
是非ともご自身に愛を。
Love myself
まずは自分を愛することで
誰かへの愛が始まるかもしれません。
お題「Love you 」
【私】
太陽のような「熱」を持って生まれた「私」は、
他(た)を焦がし
自らをも焦がしながら
持て余すその熱量が燃え尽きるまで
生き続けるのだ。
お題「太陽のような」
【ふぁいとっ!】
0からの始まりは
不安でいっぱいだけど
すぐに高揚感と期待に変わって
きっと僕を後押ししてくれるだろう
これ以上悪くなることはない
プラスになるしかないから...
そう思うとわくわくしてくるよ
負け惜しみとか
現実逃避とか
そういうんじゃなくて
今 僕は前を向いてるって
ちゃんと実感しているからかな?
お題「0からの」