君の墓標に捧げる花の
色に迷う自分が不甲斐なくて
また涙する
「花束」
「どこにも書けないこと」
青春の頃に書いた
乙女心たっぷりの創作物
【僕の寝たふりの理由について】
時計の針の
刻む音ばかり聞こえる。
午前3時
今夜も夜は来そうにない
時は誰にでも平等に流れているのに
何故か僕にだけ夜が訪れない
そんな理不尽さを抱えながら
僕は毎晩、寝たふりをしている。
せめてこの世界からはみださないように__
お題「時計の針」
【溢れすぎた気持ち】
ずっと片想いの「彼女」はこの気持ちを伝えたくて、
ラブレターを書くことにした。
ところが、
いざ、書き始めてみると今までの気持ちが溢れ出し
抑えきれなくて、用意した便箋を使い果たしてしまうほどの長い長いラブレターになってしまう。
ひとしきり、長年の気持ちをしたためた「彼女」は
疲れてしまい、明日封をすることにした。
_____
月明かり差し込む
ひと気のなくなった部屋
閉め忘れた窓から風が吹き込んで
机の上の便箋をパラパラと落とすと
便箋に書かれた「言葉」が浮き上がり
月明かりに導かれ窓の外に出て行ってしまった。
床に散らばっているのは白紙の便箋たち
でも、1枚だけ「言葉」が残っている便箋があるようだ。
書かれているのは___
「ずっと前から好きでした。
私と付き合ってくれませんか?」
.....
明日、目が覚めた「彼女」は、とても驚くだろう。
でも、「彼女」の気持ちを伝えるには、この言葉たちだけで充分、きっと大丈夫___
それにしても、
勝手に溢れ出した「気持ち(言葉)」達はどこに行ってしまったのだろう?
どこかで誰かの気持ちの後押しをしているといいのだけれど....。
お題「溢れる気持ち」
【Kissの約束 】
おはよう
行ってきます
ただいま
おやすみ
挨拶のKiss
それから
喧嘩した後の仲直りと
何だか泣けてきちゃった時も
Kiss!
そして、
いつか
最期の時がきたら
お別れのKiss___
忘れないでね、約束。
お題「Kiss」