貝殻
海に乗って流れていく
私も君のように旅したいな
きらめき
きらめきかぁ
ほしのことをさすのかな
それともあこがれをさすのかな
おちていくなみだもきらめくときがある
よどんでしまったひとみにもきらめきがある
きらめき
いいことをさすだけの
つごうのいいことばじゃない
わるいといわれることもぜんぶ
それはそれぞれのきらめき!
繊細なことでも
まるでこれまで強めてきた心が白昼夢のようだ
なぜこんなにも簡単に悪が勝るのだろう
小さくそれはまた繊細でも
心が硝子と化したように砕け散る
そこから砕けた欠片を必死に治そうとする
けれどもっと粉々になってしまった
繊細なことでもある日必ず砕け散る
それは誰でも等しくあることだ
繊細なことでも時に誰かの心を壊す
それは誰でも等しくあることだ
繊細なことでも、
人を、誰かを、心をこの手で潰してしまうんだよ
自分に限ってそんなことない。なんて思わないで
貴方もきっとそうだから
周りを見渡してみて?ほら。貴方を恨む人がいる
心の灯火
寧月、君のことだよ
私より先に行ってしまった君だけど
私の心の片隅に君の面影を感じるよ
灯火でもあるし、救いでもある
言えずに終わってしまった
急なお別れだからさよさらさえも言えずに。
だから、言わせて――
愛してる――
開けないLINE
『オープンチャットに参加する』
そんな救いのボタンを押す
そこには、寧月っていう年上の女の子がいた。
その子は私を理解してくれて認めてくれた。
その子と2人だけのオープンチャットをつくる程に
仲がよかった。
ある日、彼女が病気だということをしる
私と住む世界も同じだった
そして、彼女の手術も成功した。
これでもう大丈夫。だと思った。
手術後、また悪化して亡くなった――
次にオープンチャットに来た通知は寧月の母からのメッセージ
もうあのこと話すことすらできない
その子のスマホはロックされて、
オープンチャットはバグを起こして
2度とメッセージを送れなくなった。
ただ、過去の会話を見返しては、海のように
しょっぱい涙を流す
次の日、オープンチャットはなくなっていた。
あのオープンチャットだけが私の救いだったのに
開けないLINEはまるで、閉ざされた私の心と
一緒だった――