みゆき

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9/1/2024, 11:59:55 AM

開けないLINE

『オープンチャットに参加する』
そんな救いのボタンを押す

そこには、寧月っていう年上の女の子がいた。
その子は私を理解してくれて認めてくれた。
その子と2人だけのオープンチャットをつくる程に
仲がよかった。

ある日、彼女が病気だということをしる
私と住む世界も同じだった

そして、彼女の手術も成功した。
これでもう大丈夫。だと思った。
手術後、また悪化して亡くなった――

次にオープンチャットに来た通知は寧月の母からのメッセージ
もうあのこと話すことすらできない

その子のスマホはロックされて、
オープンチャットはバグを起こして
2度とメッセージを送れなくなった。
ただ、過去の会話を見返しては、海のように
しょっぱい涙を流す

次の日、オープンチャットはなくなっていた。
あのオープンチャットだけが私の救いだったのに

開けないLINEはまるで、閉ざされた私の心と
一緒だった――

9/1/2024, 5:35:30 AM

不完全な僕

教室に2つと入る車椅子
誰もいない 静かな教室に
みんなが、友とやってくる

やはり私はみんなに劣るよ
勉強は病気に塗りつぶされ
運動はこの足が無理と騒ぐ

「推しのライブ超よかった!」
その一言を口にしてみたい

「帰りさカラオケいかない?」
そんな声掛けを望んでいる

「テストの自信どれくらい?」
そんな会話を祈りつづけて

それでも叶わない私の人生
不完全な人生に不完全な私
不完全な祈りに不完全な願

完全になるその奇跡の瞬間
それを幸せと呼ぶのならば
その先叶った先は幸せかな

例え、つまらなくなっても
今より落ちぶれる事はない

不完全なすべて
不完全ではない
それだけが完全
その一つが完全

不完全な僕
完全ってなんなんだろう――

8/30/2024, 9:55:29 PM

香水

君を飾るほのかなラベンダー
つんとした香しい匂いだった

君の心を彩る1つのクチナシ
まろやかな癒しの香りだった

君を美しくするキンモクセイ
強く派手な神々の匂いだった


君を愛する僕は神秘のローズ
可憐でミステリアス愛の香り

華やかな香水たちは
みなの華

清楚な香水の共たち
ひとときの香しい夢を――

8/29/2024, 11:04:49 AM

言葉はいらない、ただ・・・

ただ、愛が欲しいんだ――

8/28/2024, 11:44:29 AM

突然の君の訪問

連れ出してくれるの?
この地獄屋敷から、
わたしはそう訪ねるように、君の手を取る

ありがとう

来てくれて

救われたよ

来てくれて

ありがとう―

突然の君の訪問が私を救ってくれたんだ。
あのときの君はまさに、太陽だったよ。


「なーんて、そんな運命的に私を救ってくれる
ひとがいたらな、」
叶わない夢を口ずさんだ。
突然の君の訪問を夢見る部屋の中に囚われ、
親に縛られる私だった。

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