真夜中
夜の静寂を壊さぬように人々は夢の世界に
入り込む。
花も、風も、街もみんな寝ている
とっても静かな暗き世界
不思議な一時 夜の世界
星の舞踏会開かれる 真夜中の世界
そんな夢を真夜中に見る
静寂そのものの僕だった――
風に身をまかせ
この空の向こう この世界の果てに
飛び立つんだ 永遠へと
髪を靡かす「そよ風」
ふと 思い出駆け巡らせる
砂ぼこり舞う「つむじ風」
ふと 限界の痛みを築かせる
幾度の時生きた「千の風」
この大きな空を 浮き輪たっている
風に 風に身をまかせ
どこまでも そうどこまでも飛び立とう
時に 時に落ち行くときも
風に身をまかせて飛んでゆくよ 嗚呼
失われた時間
失ったものは戻ってこない
だから、もう一度作り出そう
君にもう一度、
出会う時間を――
子供のままで
子供のままでいたかった、
このセカイが見えない子供のままがよかった
残酷なこのセカイ 知りたくなかった
凍てついた愛のセカイ そんなものから
生まれたんだ、私って
汚れた夢のセカイ 叶わないのに
なんで夢を見せてくるの?
自分なんてちっぽけなんだなってだんだん
わかっていく、溜め息ばかり増える日々
大人になるための授業は受けてきた
でも大人になる授業は誰も受けていない
子供のままならこんなセカイ
知らずに生きていけたのに
子供のままで、いたかった―
愛を叫ぶ
「私は!こうきが好き!だけどもう嫌い!」
私は屋上から見える夕日に向かってそう
叫んだ。こうきは私のとなりで驚いた顔をする。
「えぇっ?き、嫌いになったの?どゆこと?」
「私、宮水 愛はこうきに散々泣かされたのです
失恋かもって頭によぎったり、全然上手く行かなかったり、私は、私を笑顔にしてくれる人が
好き!それが例え、地獄の底にいたとしても。
きみは楽しいときしか笑顔をくれない。
泣かせる男は要らないよぉ。じゃねー!」
「あいぃぃぃぃ!」
俺はなんて駄目なやつなんだ。
俺は夕日に嘲笑われるかのように虚しくなった。
俺は愛に向かって、いつまでも。
涙を流してしまう、切ない愛を叫び続けた―