もう1人の自分
お前は邪魔。
弱い言葉ばかり吐き散らかす、お前は不必要です。
…弱音を吐くな!
彼(ら)の弱音を吐き出させたいのに。
あんたが弱音吐いてどうすんだよ!!
ぐずぐずすんなよ!
彼(ら)困らせるようなことばっかり言ってんじゃねぇよ!
…何やってんだよ。
本当に。
もっと強くありたかったよ
「…もう全部、やめたい…っ
祓魔師なん、か……っもう、やりたく、ない………っ!
なん、でこんなこと……っしなきゃ、いけないの?
ただ…ただ、家族と幸せに…っ暮らしたかった、っだけなのに!
…貴方、達…っ…となに、ごともっ…なく過ごした、かった…だけなのに!」(※泣いている状態です)
…やってしまった。
彼らに弱音を吐き出してしまった。
私よりも何倍も苦しい環境で生きている彼らに。
…泣いてしまった。
泣きたい時に泣けない彼らの前で。
彼らの前では強くありたかった。
彼らの前では、息のしやすい休憩場のような優しい女になりたかったのに。
…こんなに弱くて惨めな姿を見せてしまった。
ごめんなさい。
貴方達を支えるくらいなんてことない強い女になるって心から決めたのに。
凍える指先
どうして?
私は氷を扱う祓魔師なのに。
冷たさなんて慣れてるのに。
どうして、こんなにも指先が震えるの?
どうして、とっても冷たいと感じるの?
遺書
祓魔師は皆、遺書を書く。生き残っていれば、月に一度、書き直す。
任務でいついかなる時、自身の命を落とすか分からないからだ。
そうなった時、自分が大事な人に伝えたい事を伝えられないのは困るから遺書で気持ちを綴るのだ。
また、有益な情報を後世に残していく為に書く者もいる。
…私、今2人に向けて遺書を書いてるの。
任務で死んで、愛の言葉を直接届ける事が出来るかどうか分からないから。
でも、残念な事に貴方達と私生きている世界が違うんだよね。
…届けてもらえるかな。
どうか、話半分で。
「私、自分のこと大っ嫌いなの。」
祓魔師として、まだそこまで名を挙げていない時にたくさん自分の仲間を死なせてしまったり、国民の何人かの命を守り切ることができなかった。
それで、遺族の方に平手打ちを食らったこともあったけ笑。
…でも、その時正直自分の事を責め立ててくれてありがとうなんて思った。
だって、どれだけ自分が守ろと意志を持っていても結果として反映されていなければ意味がない。
…加えて国民を守る事がモットーとされている職でそれは御法度。
…それ以外にも石を投げつけられたり、罵倒を浴びせられたり色々あった。
でも、悪いことばかりではなかったよ。
助けた幼い子供に「ありがとう」と言ってもらえた事があった。
その時、あぁ守りきれて良かったって安心したの。
…そしたらさ、数日後にその子化け物に食い殺されてたの。
私が守り切った筈の命がたった数日でなし崩しになって、自分ってなんて役立たずなんだろって思ったの。
そっから、化け物のことぐちゃぐちゃにしてやろうと思って弄ぶように殺すことも視野に入れるようになっちゃった。
家族が放火が原因の火事で死んだ時もそう。
私は偶々、学校に行ってて火事の被害に遭わなかった。
家に帰ったら、炎の赤が辺り一面見えて、言葉が出なかった。
母も父も妹も…みんな死んじゃった。
呆然とするだけで何もできない私は只々無力だなって再確認したよ笑
そして、貴方(達)と出会ってもこの認識は未だ変わらないし、なくなることはない。
貴方(達)が貴方(達)なりの愛情を注いでいるにも関わらず、上手に受け取れない事があるの。
私じゃなくたって、私じゃない方が寧ろ貴方(達)が幸せになれてたんじゃないかって思うんだ。