お題:やわらかな光
小さい頃、私は雷が大の苦手だった。
傘をさしてたら、雷が直撃するんじゃないか。
そう思っていたからか、
雷が鳴る、雨の日は、傘を差すのがとても怖くて。
だからか、あんまり光というものは、
それほど好きじゃないんだけれど、
1つだけ好きな光がある。
それが、「冬のコンビニから漏れでる光。」
どうしてか、というと
冬はとにかく、外にいる時間がとても寒いからだ。
そんな時、ふとコンビニを見かけると、
吸い込まれるように店内に入っては、
あったかい「あんまん」を買う。
これがまた美味しくて、
冷えきった体に染み渡るあったかさと、
そんな状況だからか、
普段は何とも思わないコンビニの明かりすら、
その時だけは、やわらかく感じる。
だからか、夜のコンビニ、冬に行くコンビニは、
どこか少し、楽しい気持ちにもなる、そんな場所。
お題:鋭い眼差し
背後から、鋭い眼差しが突き刺さる。
小学生の頃、私は店内で躓き飲み物をこぼした。
それだけなら拭けば済む話かもしれない。
ただ、
こぼしただけでなく、人様の持ち物にかかった。
となると、親からすれば、これはとても大事。
すいません、すいませんと親が頭を下げる…
自分もわざとでは無いとはいえ、やった張本人。
必死に頭を下げる…それは情けなく、泣きながら。
相手の方は、すぐ着替えれるから大丈夫だと、
気にしないでいいと言う。
それはもの凄く優しい人だった。
その場が落ち着いて、店から去る時、
親は顔を鬼のようにし、自分を睨む。
その後は普段通りの家族であったが、
家に帰るまでの間、前を歩いている自分は、
常に後ろから、鋭い眼差しを感じながら、
振り向く勇気も無いまま、とぼとぼ帰った。
この日のやらかしと、親の顔はとても忘れられない
お題:高く高く
空高く飛ぶ鳥、高い場所に飛び乗る猫
高い場所で生活するナマケモノ、
高い場所から飛んでくるモモンガ、
動物には高い場所が得意な動物が結構多い
時には大きな体の熊やパンダも、
高いところによじ登ることもある。
だからか私は動物が結構羨ましかったりする
私自身、昔ジャングルジムから落ちた事で、
それ以降、今でもずっと
あんまり高い所が得意じゃないからだ
プライドが高いとか、人間側の言葉だと
「高い」と言う言葉自体は、
それほど良く聞こえはしないのだけれど、
人間と動物の、得意不得意の違いだけで考えると、
この話題だけでも楽しいものだと思う
お題:子供のように
いつまでも変わらない1つの気持ちがある
それが
大好きな物、大好きな事をする時のワクワク。
大好きな景色を見た時、大好きな食べ物を食べた時
例えば、ゲームのガチャガチャで当たりが出た時、
UFOキャッチャーで景品が取れた時。
成人しても、みんながみんな
子供のようにキラキラした目をしながら
それは嬉しそうに笑うことがある。
そんな一時は、思い出の中にひっくるめると
一瞬の出来事かもしれないけれど、
良い思い出という形で記憶に残る。
今後もそういう時があるかもしれない、
それを楽しみに待ちながら、
今は日々無理なく、マイペースに過ごしていこう。
お題:放課後
帰りのチャイムが鳴る。
続々とクラスメイトが帰っていく中、
私はまだ帰らない。
この静かな教室で読書をするのが好きだからだ。
普段は騒がしくて、
大好きな小説も、全然内容が頭に入ってこない。
でも、放課後だけは違う。
先生は職員室へ行き、
生徒は、足早に帰っていく。
静まり返った教室には、私一人だけ。
今この時だけは、
この教室が舞台となる
物語の主人公にでもなったかのように感じる。
少し冷たい秋風が入ってくる。
金木犀の匂いが、フワッと教室中に広がる。
いい香りに包まれて、何だか心地いい。
少し眠くなってきた…おやすみなさい…