風に乗って
風に乗ってあの人に会いたい。空の上で暮らすあの人に会えたら言いたいことがたくさんある。今まであったこと。あなたが天に行ってから辛かったこと、そして意味のない話で笑いあえたあの日の話をしたい。そんな夢を抱きながら私は今日もいじめられる。もう少しであなたと同じところに行くから待っててね。
生きる意味
もう生きる意味がわからなくなってきた。学校の屋上の塀を越えようとしたとき友達の仁奈がやってきた。「沙良なにやってんの」そう言われると私の目から自然に涙が出てた。「もう苦しくて寂しくて辛くて」そう涙ぐむ私を沙良はしっかりと見守ってくれた。少しして沙良は「辛いのも苦しいのも今だけかもしれない。そう考えると今死ぬのはもったいないんじゃない?」私はその一言で私は救われた。気づくと私の涙は止まっていた。そして沙良と屋上を降りていった。
前までの善の認識は人を傷つけず気が使える人で悪は人を傷つける人のことだと思っていた。でも今この世界は悪であふれかえっている。右を見ると悪、左を見ても悪。そんな世の中に嫌気が指したが前を見ると善人の人がいた。すると周りの人が全員善になった。このように悪人ではなく善人が増える世の中になるといいな。そう思いながら俺は誰もいない廃墟へと進んでいった。
流れ星に願いを
ねぇ流れ星に3回願いをいうと叶うって知ってる?なにかお願いがあるならやってみればと俺の友人は言った。俺はそんな事を信じてはいなかった。俺の兄は5年前余命で死んだ。その時流れ星のおまじないをしたが叶わなかった。だから俺はそんなうわ言を行っているやつが憎らしかった。でもあの日俺の考えが変わった気がした。
ルール
ルールがない世界は殺人や血で溢れかえっていると思う。ルールがなければ何をしてもいい。そんな甘い考えを持っている奴らから消されていく。私の夫は少なくともそうだった。私たちが生まれたころもうこの世に「ルール」という言葉は消えていた。毎日のように周りの人間が死んでいく。こんな世界に嫌気が指したが夫が殺されてから私の考えは変わった。私は前まで何をしてもいいと思っていた。でもその行動が人を殺すと知ったあの日の夜は一生忘れられない。