【最初から決まってた】
私がこの星に生まれて
ここにいるということは
神様が気まぐれに
決めたことなのかもしれないし
最初から決まってたことなのかもしれない
もしそうだとしたら
少し変な気分だけど
どっちだとしても
今私がここにいるということ
私が私であるということ
そのことが幸せだと思いませんか?
【太陽】
顔を上げて 胸を張ってください
貴方は私の太陽なのだから
【鐘の音】 短編②
広場の鐘の音が12時を告げた時、
僕は嬉しくて、悲しくて、
一人でベンチにうずくまっていた。
だって、大切な人が、僕だけの憧れの人が、手の届かない遠くに行ってしまうんだもの。
優しくて、向日葵みたいな笑顔が大好きだった。
「–––––––!!こんなところにいたのね。見つけた。」
そう言って走り寄ってきた彼女は、雲を集めたような、真っ白なワンピースが良く似合っていた。
隣に並んで座った彼女に身を寄せる。
「どうしたの?」
そう微笑む彼女は本当に綺麗になった。
最初に会った時から、素敵だったけど。
でもこれからあの人の隣で、もっともっと綺麗になっていくんだろう。
「二人の結婚式の鐘が鳴る日は、晴れるといいなって。」
嬉しそうにする彼女に。まだ幼い僕から、感謝と少しの後悔を込めて。
今、幸せですか –––––––––
【つまらないことでも】
あなたにとってはつまらない、この時間も
私にとっては、幸せなのです。
あなたにとってのつまらない、この時間は
沢山の人によって、生み出されたものなのです。
つまらないことでも、少し視点を変えれば
違って見えるのです。
あなたの毎日がもっと楽しくなりますように…
【澄んだ瞳】
子供の頃は童話や神話が好きで、
この世界は平穏で
ニュースであるような危険なことは
私とは関係のない
別世界のことなのかもしれないと
信じておりました。
少し大人になって
学校で色んなことを学んだり、
周りの人からさまざまなことを教えてもらい、
少し賢くなったことで
澄んだ瞳はもう失われました。
それでも後悔はしておりません。
これはいけないことでしょうか?