6/29/2022, 2:26:35 PM
入道雲
昔から、入道雲が好きだった。
大きくて、ふわふわしていて、ぬいぐるみのように思っていた。
私の苦手な雷雨すら、入道雲からだと思えば苦にならなかった。
今でも、入道雲が大好きだ。
大きくて、ふわふわしていて、でもどこか威厳があって。
ここまで回顧して、ふと私の大切な人を思い出す。
なんだか少し、入道雲に似ているようで。
これからもずっと、大切に思えるような気がして嬉しくなった。
どうか、冷めない恋心を。
どうか、私の心に降る雷雨を優しく包んでくれるようにと祈って。
6/27/2022, 3:38:57 PM
ここではないどこかで
ここではないどこかで、あなたに逢いたかったと願う。
もっとおとなで、色々なことを学んだのちに出逢いたかった。
私の目に映るあなたは、とても歪で、見るに堪えない。
そう思ってしまう私は、きっと未熟だ。
ここではないどこかで、もっと先の未来で、
あなたと出逢っていたら。
少し、もしかしたらかなり、変わっていたのかもしれない。
6/26/2022, 3:13:08 PM
君と最後に会った日
肩を叩いたそのとき、あなたは幸せそうに目を細めた。
その目の黒は底なしのように見えて、なんだか怖かった。
それでも彼女の美しさは変わらず、まるで聖母のようだった。
それからの時間は、際限なく広がる暗闇にうっすら、
光が見えているようだった。
別れ際に見せた無理やりあげられたような口角が、
次の「いつか」には自然に上がっていることを祈って。