万華鏡をのぞくと、光に彩られたたくさんの色を見ることができる。普段見えているものより、複雑な色たちが現れる。
現実の世界も、本当はもっと多くの色があるのかもしれない。もし、心で色を見ているのだとしたら、一人一人見える色は違う。
もし、あまり色を感じられないとしたら、今いるところから視点をずらす時かもしれない。世の中は、色であふれている。たくさんの色が見えるところへ、移っていこう。
「色とりどり」
キンと冴えた空気の中に、ほんの少し湿り気を帯びた風が吹き抜ける。あー、今日は冷えるなという日は、のちに雪が降り出すことが多い。
滅多に雪が降らない地域だから、たまに降ると心が躍る。白いものが、ちらちら落ちてくると、あ、雪!って誰かに言いたいくらいに。
子どもの時、雪が積もった朝は、みんなで校庭に出て、雪合戦をしたり雪だるまを作った。授業を飛ばしてまで許される、その特別な感じがうれしかった。あの時のわくわく感が、今でも残っているせいだろうか。
雪がちらつくと、わざわざ外に出たくなる。冷たい白い粒が、はらはらと体に降り掛かる。すると、妙に人恋しくなって「雪が降っています。元気ですか」なんて、懐かしい人に連絡したくなる。普段出ない勇気がでたりする。
「雪」
ショーケースの中で、ひときわ輝いていた君。初売りの日に出合った。しゅっとした佇まい。美しい軸の色。まさに、好みの感じだった。思わず目を奪われて、君を眺めた。
店員さんに出してもらって、手にしてみる。程よい重さ。キャップを開けて、試し書きをする。滑らかで、いつまでも書いていられそうだ。ステキなペンだった。
「これにします」。新しい相棒に迎え入れた。君がいると思うと、何か書いてみたくなる。よいアイデアが浮かぶ気がする。今日も手帳と一緒に君がいる。
「君と一緒に」
年が明けて、日常が始まる。新しい年になったからって、何かが変わったわけではない。いつもの人たちに会ったり、いつも通りだ。
でも、見る景色は同じでも、何となく違う。気分が変わっているからだろう。もう、今年のバージョンに入れ替わっているのだ。同じに見えることも、ここは2026年なのだ。
始まったばかり。そう思えば、わくわくしてくる。空を見ると青い空が広がっている。冬の青は特別だ。精一杯の清々しさが降り掛かる。思いっきり深呼吸して、冷たい空気と空の青を楽しむ。
「冬晴れ」
幸せとは、大きな人生の節目で得られるようなものと思っていた。そうすると、なかなかそれを感じられる時は少ない。今は幸せでないと思ったりしている。
でも、いつも幸せと笑顔で言う人もいる。日々のちょっとしたことに、ちゃんと目を向けている。そんな人は、楽しそうだ。特別なことがなくても、幸せを見つけられている。
困りごとや嫌なことがあると、そのことばかりに目が向いてしまう。実際には、他の面だってある。見方を変えると、違う世界があるのだ。
本当はいつも幸せなのかもしれない。
「幸せとは」