「ハッピーエンド」
世の中にはハッピーエンドはないのかもしれない。
ずっと好きだった人と両思いだった。
嬉しすぎて、自分は世界で1番の幸せ者だと思った。
けど、彼のことが好きな人は他にもいたかもしれない。
この出来事は私にとってハッピーエンドだ。でも、もし、彼のことが好きって言う人がいたら、その人にとってはバットエンドだ。
世界中の人全てが幸せになるということは難しい。
合格な人の裏側には必ず不合格の人、幸福な出来事があった人の裏には必ずその出来事によって不幸になった人がいる。
身の回りの何気ない幸せに感謝して過ごしていきたい
「ないものねだり」
あれ欲しい!これ欲しい!
妹がいつものように親にねだる。
親は、「仕方ないわね」とか言って、買ってあげる。
意味わかんない。イラついて親に聞いた。
「ねえ、なんで私には買ってくれないの。私も欲しい。」
「あなたはお姉ちゃんなんだから我儘言わないの」
は?4歳ながら、嫌な言葉だと思った。
お姉ちゃんだから我儘言わない。何回言われたことか。もう、諦めるしかないのかな。
私だって欲しいものあるのに。妹ばっかりずるい。
10年後
「ねえ、お母さん。欲しいものあるんだけど。」
そう言うと、何と疲れたように母が言う。
「私も疲れてるんだから、我儘言わないの。」
いっつもいっつも妹ばっかり。
いい加減にして欲しい。腹が立ってブチ切れた。
「いい加減にして。昔から妹妹って、うるさいんだよ。私ってなんなの?そんなに妹が好きなら、私なんて産まなきゃ良かったのになんで産んだの。こんなだったら、生まれてこなきゃ良かった。」
今考えると、何言ってるんだこの人ってなるようなセリフ。だけど、私は耐えられなかった。
全て言い終えると、母は一瞬困ったような顔をしてから、真剣な顔になって言った。
「あなたに聞いてほしいことがあるの」
「何?今更言い訳とかいらないんだけど」
「実は、、、」
そこからの話は衝撃的すぎてあまり記憶に残っていない。でも、自分が何が欲しかったのかは今でも覚えてる。
私、妹が欲しい。あの妹みたいな妹。
あの時の妹は私が小学一年生の時に事故で、、、
「好きじゃないのに」
あいつのことなんか、好きじゃないのに、なぜか頭の隅っこにいつもいる。
嫌いじゃないけど、、、
別に好きじゃないし、かっこいいとか、思ってないし、、、
たぶん好きなんだろうなって自覚はあるけど、認めたくない。好きじゃないけど、ときめいたってことにしとく。
本当は好き
「ところにより雨」
アナウンサーが言う。
「今日の○○市の天気は曇り、ところにより雨でしょう。」
思わずツッコミたくなった。
私の心はずっと雨だよって。
別に誰かが悪いとか、そういう訳じゃない。ただ、暗いんだ。元々。
普通の人間の心の天気はなんなんだろう。
晴れ、曇り、雨、雪、、、。
色んな天気があるけど、たまに混ざった曇り時々雨とかもいいかもしれない。
こんなこと、考えたこと無かった。ちょっと楽しいかも。
心の天気は今日も雨。だけど、ちょっと太陽が見えてきたかもしれない。
「特別な存在」
何年経ってもこの気持ちは色褪せない。
あなたは私にとって特別な存在。
ずっと、大好きだよ。
これからも、よろしくね、、、。
遺影に向かってそう呟いた。
あなたは今も空の上。