NoName

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3/17/2024, 1:42:38 PM

泣かないよ
みんなから心配されるのなんて嫌だから
泣かないよ
先生に泣き顔見られたくないから
泣かないよ
君の困った顔を見たくないから
 
みんな、僕が泣かないと思ってるから
それを、裏切っちゃいけないから
君に嫌われるのがとっても怖いから
だから、僕は泣かないよ
泣けないよ

2/9/2024, 1:45:43 PM

花束を渡された
中のいい女の子からだ
もしかして、僕好かれてる?
告白されたら…
面白くていい子だから付き合ってもいいな
うきうきしながら帰る道
中身は何かなっと
あれ、おかしいな
ほうせんか、ほうせんか、ほうせんか…
ほうせんかだけ?
花言葉を思い出す
「私に触れないで」

12/3/2023, 4:50:24 AM

いつでも僕はひとりぼっち
親は必要最低限のものは用意するが、
それ以外は何を言っても無視する
クラスメイトも僕を空気のように扱う
この苦しみなど、誰にもわからないのだから
いつしか僕は救いようのない
深くて暗い闇の中に溺れていた

「明日は天気いいのか、でも、崖の上はやっぱり寒いかな」
思う
こんな僕が太陽と輝く自然に囲まれて
逝きたいと言ってもいいのだろうか
死ぬ場所は自由だ、しかしこんなやつが…
もう100回ほど結論づけたはずの疑問に
僕は光と闇の間で頭を抱えた



11/28/2023, 11:07:45 AM

まだ、終わらせないで
君には計り知れないほどの魅力があるんだよ 
その純粋な瞳
笑うとできるエクボ
みんなを笑わせるユーモア
その全て君が一番なんだよ
そして僕はその全てに惹かれているんだ
僕の近くにいろとも
ずっと笑っていろとも言わない
だから、まだ、

泣き崩れる僕を見て君は困ったように笑う
「ごめん、もう、無理だよ」
君の体が学校の屋上のフェンスの上で
ぐらりと揺れる
僕は手を伸ばそうとした、でも届かなかった
「バイバイ、君のこと、結構好きだった」
君は落ちた 
笑っているようにも
泣いているようにも見えた

僕は頭が真っ白になるとは
このことかと理解した
僕は君が言った言葉を反芻する
一番終わってほしくないものが
崩れ落ちていく瞬間だった

11/26/2023, 12:33:17 PM

体が熱っている
辛いと言う感情を押し殺して
休み時間に学校で黙々と作業を進めていく
そうするうちに集中力が高まる
なぜか僕はそういう時ほど頑張ってしまう
「将吾じゃん、なんか顔色悪くない?」
そう言って駆け寄ってきたのは葵だった
心配そうに上目遣いでこちらを覗く
葵はこちらをおとそうなどと言う気は微塵もないのだろうが、ドキドキする
「心配だから、保健室、行こ?」
強引だな、こっちは集中してんのに
そんな思いも届かず葵はそう言うと
僕の手をとって保健室へ連れて行った
僕は別の意味で熱が出そうで
それを隠すのに必死だった

隣の彼女をチラッと見る
何となく赤い
どうやら彼女も微熱が出ているようだ






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