たまには泣き叫びたい
たまには好きなあの子と一緒に帰りたい
たまには馬鹿みたいに騒ぎたい
たまには誰かに甘えて心の中を吐き出したい
ずっと心のどこかで
そんなことを思ってるけど
「たまに」なんてこないわけで
でも「たまに」の存在を信じて
頑張るしかないわけで
本当に頑張った人にだけ
「たまに」は来てくれるのかもしれない
私も「たまには」周りなんて気にしないで
がむしゃらに頑張ってみようかな
「たまには」
私にとって忘れられないあの日
あなたは、
先に帰ろうとしていた私を
呼び止めた
そして一言、
「付き合ってください」
と言った
正直人気のない駄菓子屋の前で
ムードも何もなかった
でも、その日からあの場所を
自転車で通り過ぎるたび
あの日の彼の表情とか、
周りにあったものとか思い出して
ドキドキしちゃうんだ
正直、みんながただ一人を愛する意味がわからなかった
みんな友達のままでいいと思ってた
なのに、私は今、君に会いたくて仕方がない
他の人を差し置いてでも君に会いたい
君の声や仕草を見るたび気持ちが溢れる
君に触れたい、話したいと心が言う
遠く離れても私は少なくとも数年の間は君だけを愛し続けるだろう
ただ君だけを
私は昔紅茶が苦手だった
味も独特だし、何より「私セレブなんです」感があって嫌だった
麦茶の方が安いし、普通に美味しかった
でも、紅茶の香りは人を寄せ付けるものがあった
あったかくて、少しフルーティーで、
「気取った優しいお姉さん」と言う感じがした
それから、ちょっと、紅茶を飲んでみようかな、と思った
麦茶とは違ってさっぱりはしなかったけど、洒落てて、私が苦手だったはずの独特の味が舌の上を軽やかに転がった
美味しかった、今まで知らなかった世界だった
今、私はちょっと気取って、メイクなんかしちゃって、紅茶を嗜んでいる
※セリフを言ってるのが青山凛
セリフを言っていないのが星原真子です
途中登場する明美は凛の親友です
「終わりにしよう、友達
ヘラヘラ笑って『凛ちゃんかわいい!』とかお世辞ばっか言ってて媚びてる感がすごいなー、話しづらいなーって思ってたら、急に遠慮せず私に堂々と『きもい』とか言ってきたり、本当に辛い、悲しいよ。言ってもやめてくれないし、もうお互い損するだけだよ」
え、何でそんなこと言うの
だって、気を引きたくて、好かれたくて、一生懸命褒めたら凛ちゃんがやだっていうから、それも全部やめて、気遣わない、本音で語り合える仲になるように、本音で頑張って話すようにしてたのに…
「あと、最近『本音で話し合えるようになったね』って嬉しそうに言うけど、違うから。
真子は無神経になっただけ。本音で語り合うことと、悪口ばっかの無神経を混同させないで、」
なんで?「私たち本音で語り合う仲になれたね」っていったら凛ちゃん笑ってくれたじゃん、あれは誤魔化すための笑み?私はずっと騙されていた?ひどいよ、自分勝手だよ、お世辞でも本心でも嫌がられるとか、仲良くする方法ないじゃん、そんな世の中うまく相手してくれる人いないよ、明美だっていっつも「バカじゃないの笑」っていってるのに、仲良くしてるじゃん、こんなの差別だよ
「いい加減真子は本音とお世辞のバランスを覚えて、じゃあね、星原さん」
まって、行かないで、また真子って呼んで
私は頑張ったのに、凛ちゃんはひどいよ
何が正解だった?まだ終わらせないで…