体が熱っている
辛いと言う感情を押し殺して
休み時間に学校で黙々と作業を進めていく
そうするうちに集中力が高まる
なぜか僕はそういう時ほど頑張ってしまう
「将吾じゃん、なんか顔色悪くない?」
そう言って駆け寄ってきたのは葵だった
心配そうに上目遣いでこちらを覗く
葵はこちらをおとそうなどと言う気は微塵もないのだろうが、ドキドキする
「心配だから、保健室、行こ?」
強引だな、こっちは集中してんのに
そんな思いも届かず葵はそう言うと
僕の手をとって保健室へ連れて行った
僕は別の意味で熱が出そうで
それを隠すのに必死だった
隣の彼女をチラッと見る
何となく赤い
どうやら彼女も微熱が出ているようだ
11/26/2023, 12:33:17 PM