''つまらないこと''と分かっていても
学校に行く
会社に行く
幼稚園、保育園に行く
''つまらない''と分かっていても
勉強をする
働く
それらは全て必要な事だとは分かっている
けれど、それらが当たり前となっているから
『普通』から逸脱したら何かしらの反感をくらう
『普通』から外れたら集団には戻れない
それなら独りでいい。
そう自分に言い聞かせるが中々行動には移せない
『みんな同じが普通』だと思われているから
……結局は反感が怖いから
臆病で碌でなしの僕は今日も''つまらなくても''外に行く。
もし、行動に移せる時がくるのなら『つまらないもの』が『やっても良いかもしれない』に変わるのかな
行動に移せたら僕はもう、、、────。
空は曇り後雨
朝が来ると起きなければならない
起きると始めに必ず
「まだ起き上がるのか」
と思う
このまま布団の中で永遠に寝ていたいと何度思っただろう
目が覚めるまではこんな気持ちにはならないのに
目が覚めるまではこのままでいいと思えるのに
今日の空は雨
始めに連想されるのは''匂い''
消毒に使われるアルコールの匂い
次は''空間''
白い壁に囲まれた部屋
清潔感が漂う空間だがどこか息苦しく感じる
次は''音''
医者、看護師、患者の足音、声
時々救急車の音
色々な音が聞こえる
僕は病院は嫌いだ。
何故か理由は自分でもわからない。
考えると自分の事って全然わからないなと言う事はわかった。
空は珍しい狐の嫁入り
回りは闇に包まれている。
どこを見ても黒一色の世界。
明かりはないが何処に立っていて何処が歩けるのかはわかる。
気付くと目の前にはこの世界で唯一黒以外のものがあった。
白い糸だ。
その糸は白く、細い。
風が吹いたならすぐに切れてしまいそうなくらいに頼りない。
その糸は真上から降りてきている。
黒の空から一本だけ降りた白。
まるで有名な文豪が書いた小説の場面のようだ。
まあ、上が天国とか極楽浄土とかそんなものではないと分かるからただ似ていると言うだけ。
僕はその糸を自ら千切った。
思っていたより手応えのある糸だった。
千切れた糸は黒に溶けていく。
もうこの世界に『白』は存在しない。
何処を見ても黒のまま。
何も聞こえない。
何も居ない。
自分だけ。
もし、明日が晴れたらなんて考えることはないんだ
明日も何もこの黒が晴れる事なんてないのだから。
もし晴れる事を望む時が来るのなら
あの時千切った糸を探すのだろうか?
その時には、あの糸はもうないのだろう。
「チャンスの神様は前髪しかない」と、誰かが言っていた。
僕はそのチャンスを逃したんだ。
自ら消した。
自業自得。
これこそ自作自演の悲劇のヒロインだ。
もし、明日晴れたなら…掴む事が出来るのだろうか
今日の空は霧の空。
話を聞く
話をする
相手が傷付かないように受け答えをする
傷付かないように言葉を選ぶ
自分に対して不都合がないように
自分を守る為に
言葉を選ぶ
『我が身が可愛い』からなんて言う自己満足
自分の生き方なんて自己満足で埋め尽くされている
いい加減、そんな生き方は疲れた
だから…
「一人でいたい」
今日の空も曇天