題【不完全な僕】
(登場人物⇒葵、ひなた、すみれ、ふうま)
「本当に良いの?僕なんかで。」
「いーの!良いから告白したんだよ?」
「でも、まだ不完全な僕を…。」
しかも、こんな可愛い葵が僕に?
罰ゲームかな。また、裏切られたらどうしよう。
みんなみたいに僕を。
「ん~。不完全なんかじゃないと思うよ?」
「えっ?どうゆうこと?」
「自分ではそう思っていても、実際はものすごく尊敬されてるんだよ。」
「本当に?」
「うん!だから、自信をもって?」
「ありがとう。あと、返事は今日中にLINEで返すから。」
「うん!待ってるから。全然断っても良いからね?」
「はい!しっかり考えて、正直に答えるから。」
葵は幼馴染み、ずっと優しく接してくれた、だから…。
ーその日の夜ー
「ピコン!」
「来た? 何で公式なの~?」
やばい、緊張してきた!
まだかな、まだかな?
「ピコン!」
「また来た!次こそ。」
ホーム画面を開いた私は、家族の前にも関わらず、おもいっきりはしゃいでしまった。
ー葵。今日の告白の返事をするね!ー
本当に、信じられなかったんだ。葵が?僕に?
って感じ(笑)
頭のなかはめっちゃバグってたんだ~!
でも、真剣に優しく声をかけてくれたね。
こんな、まだまだな僕だけど、お付き合いから、よろしくね!
「えっ、え~!本当に?やったぁ!」
すみれに明日教えよ!
ー翌日ー
ガチャ 「行ってきます!」
「あっ、葵。行ってらっしゃい!」
「よっ。葵!」
「ひなた!あの、昨日ありがと。よろしくね!」
「喜んで~!」
「ん?あれふうま&すみれカップルじゃない?」
「本当だ!おーい!」
あっ。気づいた!
「えっ!なんか、2人の距離感変わってない!?」
「ばれた?あの、実は…付き合ったの。昨日。」
「まじ?ひなた!おめでとう!」
「祝!Wカップル成立!しようね!」
「葵!本当におめでとう!」
「ありがとう。すみれもね!」
みんな、幸せになったな~!
題【香水】
(登場人物⇒すみれ、葵、ふうま、ひなた)
「ねぇすみれ。好きな人の匂いって、なんか覚えるよね。香水とはまた違う匂い。」
「どうしたのですか、急に?」
「あのね、ひなたの匂いは何て言うか、優しい感じの…、て、ごめんねすみれ、こんな話しちゃって。」
「そっか。ふうまの匂いは、守ってくれそうなゆうかんな匂い、ですかね?」
「え~!すみれも分かる!?」
「まぁ、他の人よりは鈍感ですね!すぐ分かる気がします。」
「だーれだ?」
この匂い…、あっ!
「ひなたくんだね。」
「おっ、正解です!葵。」
「やった~!」
って、待て待て私、当てちゃった!
気持ち悪いって思われてないかな?どうしよ。
「だーれだ?」
「ふうまですね!」
「即答!さっすが~、俺の彼女!」
「止めてください!恥ずかしいです。」
「仲良いな、相変わらず!」
「もう~(笑)」
「あっ。そろそろ下校時刻過ぎちゃう!」
「本当だ!ばいばい。」
「じゃあな。」
「はい!さようなら。」
「あっ。すみれ!今日も一緒に帰らない?」
「はい!」
「じゃあ、俺らも一緒に帰ろ?葵。」
「えっ!あ、はい。」
題【言葉はいらない、ただ…】
「私は、コミュ障だと自分でも思います。」
「そーかな?だけどすみれはふうまと付き合って、コミュ障はちょっと良くなってるじゃん?」
「そんなことないです!あと、恥ずかしいので、学校ではあんまりふうまの話を出さないで下さい!」
「え~!面白くないな。」
「葵は良いですね~。誰にでも話しかけてもらえて。」
「なにそれ💢私、自分から頑張って話しかけてるんだけど?」
「はい、はい、そうなんだ~。」
「なんか、イライラするな!」
「あはは!」
「でも、大切なのはもちろん言葉もだけどさ…。」
「そっか。たしかに、そうですね!」
「すみれ、今日、一緒に帰らない?」
「ふうま!?私、ですか?」
「もう、彼女なんだし!頼む!」
「まぁ、私も帰りたかったし、良いですよ。」
「よっしゃ!」
「おー!良い感じじゃんすみれ!じゃあ。私はお邪魔しないように帰ろっかな。ばいばい。」
帰り道、私は葵に言われたことを考えていた。
ー言葉もだけどさ、行動も大切じゃない?言葉だけじゃないと思うよ?ー
そうだね。たしかにそうだ。
でも、コミュ障も少しずつ克服しないといけないのです。
私の今年の目標!
「ふうま、あの、その、いつもありがと。」
「ん?急にどうしたの?」
「なんか、言いたくて。いつもツンデレで、本心はあんまり言ったことないなって!思った、から。」
「そっか。じゃあ、俺が今日からすみれのコミュ障を克服するために協力するな!」
「ありがとう。」
ー言葉じゃない、行動も大切ー
よし!頑張っちゃうよ!葵。
題【突然の君の訪問】
登場人物
⬇️
すみれ…ふうまと幼馴染み。実はふうまが好き
葵…すみれの親友!すみれがふうまのことを好きなのを最近知って、くっつけようとしている
ふうま…すみれの幼馴染み。ふうまもすみれが好き!?
??…ふうまが大好き。すみれをライバル意識しているらしい
ーあらすじー
「は?あの女だれよ!私の好きなふうまと仲が良い!ムカつく!明日、覚えてるのよ!」
新しい人物登場!?いったい誰なんだろう?
でも、ふうまは譲る気はありませんから。
「おはよ。すーみれ!」
「あっ。おはようございます!葵。」
「おはよう!すみれ。」
「朝からふうまと話さないといけないの?」
本当はめっちゃ好きだから毎日でもお話をしたいけれど、恥ずかしくて、ついツンデレになっちゃいます。
「すみれは俺と話したくないのか~!」
「ちょ!違うし、大声で言わないで下さい!?」
「このクラスにすみれという女はいるの?」
突然の訪問にクラスの全員が固まっている。
「わたくしは、きみです。すみれ、前に出てきなさい。」
「えっ。私?なんか怖い。余計なことしたかな?」
どうしよう。どうしよう。行くべき?
「すみれ、俺も一緒にいくよ。ほら。」
手を差しのべてくれたふうまはやっぱりかっこよく見えた。
「うん。ありがとうございます!」
「で、お前、誰だよ?」ふうま!?口調が!?
「わぁ。やっぱりふうまさんはかっこいい❣️」
「は?」
「わたくし、ずっとふうまさんに片想いをしていたんです!だから、じゃまなすみれをふうまの横からどかしたいなって!」
「ふーん。よーく分かったよ。つまりお前はすみれと俺をくっつけたいないみたいだな?」
「はい!さすが。ものわかりが良いですね!」
「そっか。でも大丈夫ですよ?私とふうまはただの幼馴染みですから。」
「え?なにいってるの。すみれ好きって…。」
「じゃあ、俺とすみれが付き合ったらどんな反応をするのかな?」
「嫌。許さない!でもまだ付き合ってないし!勝ち目あるし!」
「ないね!」 「は!?」
「俺は、そんな人を陥れるような人のことを考えないのは嫌いだね。」
「え。嘘…。」
「という事で、すみれ、ずっと前から好きだ!俺と付き合ってくれ!」
「へ!?わ、私?いいの?私なんかで。」
「うん。すみれが良いな。」
「喜んで!私からもお願いします!」
「すみれ、良かったね!夢かなった!」
「ありがとー。葵~!」
葵以外のみんなもお祝いしてくれてる。
「最、悪。覚えてなさいよ!すみれ!許さないから。」
そう叫びながら、きみちゃんは走っていった。
「ふうま&すみれカップル登場!おめでとう!」
「これからよろしくね!」
「はい!」
ー終わりー
題【雨に佇む】
私は、なんでこんなに悩んでいるのでしょうか?
「ん?あれ、天宮か?なんであんなところに?」
「好きな人が…も。でも…だし、うーん。」
雨の音で何も聞こえない。
「おーい!天宮、なにしてるのー!!」
「えっ!?村上くん、の声がします。」
「こっち、こっち。」
「なんでですか?」
「天宮が見えたからかな。悩みごと?俺で良かったら聞こうか?」
「へ!?だ、大丈夫です!」
「でも、こんな道の真ん中で雨の中佇んでるし。」
だって、考えていたのは村上くんの事、ですし、こんな相談したら、私が告白するようなものだし…。
「とりあえず、風邪引くからさ、傘さしなよ?」
「あっ!あれ、傘がないです。どこにやったのでしょう?」
「じゃあ、はい。帰るか~!」
「えっ、私今なにして!?これが噂の相合い傘というものですか!?」
好きな人と相合い傘って、えっ!?
夢?これは夢なのか!?どうしよう。顔が赤くなってるかもしれないです!
何か、天宮そわそわしてるな。大胆すぎたか?
好きな人に風邪ひいてもらいたくなくて、ついやっちゃった!
「ちょっと、視線が痛いです…。」
「あ、ごめんねー?俺といると視線がめっちゃ集まっちゃうね。なんでだろーな?」
「さすがの、学校で1番のイケメンです。」
「学校で1番なんだ。初めてしったよ。」
「こんなのと、幼馴染みはきついです。」
(比べられそう。)
「えっ!天宮もめっちゃ可愛いじゃん!」
「はぁ!?か、可愛いって。」
「あっ。ごめん!忘れて?」
「忘れないです。」
「俺の黒歴史できたわ(笑)」
「あっ。私、家ここだから、ありがとう。傘に入れてくれて。」
「全然いーよ?ばいばい!」
「うん。じゃあ。またね!」
ぱたん!
「やばい!めっちゃ緊張してた~。余裕ぶってたけど。」