sunao

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11/12/2024, 12:12:27 AM

眠りにつく前に見る鏡の中の自分が哀愁を誘う。
何も考えず横たわり、一日を静かに終える。

朝になり、カーテンの隙間から一筋の光が差す。
今日は薄曇りに柔らかい雨が降っている。

少し前まで一緒に過ごしていたあなたとわたし。
とても長い時間。
あまりにも普通に終わってしまった。
まるですべてが意味がないことだったみたいだと脳裏に浮かぶ。

道路向こうの川べりのススキは柔らかな雨と日差しを受けている。

こんな歳から何をするっていうんだ。
飛べない翼。
いやそんなものそもそもないか。
跡形もなく抜け落ちてる気がする。

後の人生をどう過ごすのか。
もうすぐ枯れ野原となるだけだろうススキ野を、ただ見つめる。





140作突破記念
「飛べない翼」

前回 11/2 130作目。
10作ごとぐらいにしている。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
インターバル的なもの。

11/10/2024, 12:33:42 PM

月光に照らされて、ススキ野原は銀色に光る。
ところどころ金色のセイタカアワダチソウが揺れる。

カサカサッ

子狐が出てきて、前足を揃えて白い月を眺める。

後ろの方で、ススキを超える高さで大人の狐がぴょんっ、と跳ぶ。

お母さん狐だ。

カヤネズミでも獲っているのだろう。

どこかでアオサギがグワーッと鳴いた。



「ススキ」

11/9/2024, 11:17:44 PM

ビビビッッ
ズガーンッ
ズキューンッ

恋する脳内 宇宙戦争。


「脳裏」

11/9/2024, 12:22:01 AM

6:30
あいつを起こす。

2階から下りてきてリビングで二度寝をする。

7:00
再び起こす。

支度を始める。


1回目起こすのいらなくない?
7:00に起こすでよくない?
何度か聞いたが、
いや、6:30で。
と返ってくる。

なんとなくわかる。
1回目に起こすの、むだなようでたぶんむだじゃないんだろう。
その30分はスムーズに起動するための必要な時間。

でもこれが毎日だから…
というかそもそも自分で起きてくれないかなあ。
目覚ましじゃ起きないんだよなあ。

めんどくさい…



「意味がないこと」

11/8/2024, 6:11:39 AM

寂しがりやのあなたが、わたしの気持ちをほしいと言うのなら
あげますよ。

寂しいから、温かみをもらえるならどこからでもいいとして、
わたしにとってあなたは好ましい存在ですからね。

でもあげれる程度はあるので
あなたはきっとそのうち足りないと言い出し、そして足るほどにもらえないとやはり寂しいと言うのでしょう。




「あなたとわたし」

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