sunao

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9/20/2024, 2:35:57 AM

時間を止めたら、降ってるものの動きも止まる。


例えば冬なら

降ってる雪の動きを止める?

そしたら地面に着く前の雪をガラスの器によそって、シロップをかけて、かき氷にして食べる?

きっとお腹がいたくなるね。


春なら

地面に着く前の桜の花びらをたくさんとって、
桜茶のために塩漬けにする?


夏なら

雨を止めて…

止めてもその中を歩いたらけっきょくずぶぬれ。
止んでるうちに止めたいね。


秋なら…

落ち葉の掃除が楽になるのかな?




「時間よ止まれ」

9/19/2024, 12:18:33 AM

月は大気がないから一日中空が黒い。

その中で地球は一番大きくて、いつもだいたいおんなじ場所に見えてる。

夜の地球は、暗闇に金色の粒々がちらちらしててとてもきれい。
ぜんぶ昼の地球も、ぜんぶ夜の地球も、その間の地球も、ぜんぶきれいだと思う。

ラピスラズリみたいな瑠璃色の地球は、たくさんの星空の中を、オルゴオル仕掛けみたいに、ゆっくりと回る。


僕らはたまにボートに乗って、もっと近くから地球の夜景を見に行く。

夜の地球の上にいると、金色の粒々の海の上にいるみたい。
所々光が集まっていたり、線になっていたり。

そうして僕らは旅を終えて、また銀色の星に戻る。



《月のうさぎのノートより》




「夜景」

参考 : 9/11「カレンダー」
   9/17「花畑」

9/17/2024, 2:26:44 PM

一昨日、餅つき用のお米をもらいに地球に行った。


「くださいな!」

そう言うと、おじさんが、ちょっととまどったようすだったけどお米を持ってきてくれた。

2つに分けられたお米を、僕たちのリュックに入れてくれた。

帰ろうと思ったら、
たくさんお花の咲いてる大きな花だんを見つけて、
きれいなのでじいっと見ていたら、おばさんがきて、
「持っていくかい?」
と言うので、大きくうなずいた。


「これがコスモス
 これがセンニチコウ
 これがサルビア
 これがススキ」

根っこごともらったお花たちを、あちこちの小さめのクレーターにお水をためて散らばして植えていた。

「お花畑だ!」

満足そうなうさぎ。

もう一羽のうさぎがふふふっと笑った。

「あれはさー、もうねだってたよねー。
 あんなにじっと見て。」

「そーお?」

そよそよと揺れる草花。

「…きれいだね。」

「うん。いい、十五夜だね。」

うさぎたちの瞳に映る草花たち。

「さあ、雲がもう少ししたらまた晴れるよ。
またひと仕事しなくっちゃ。」

「うん。おもち!おもち!」


みなさんは今日のお月様、見ましたか?




「花畑」

参考 : 9/11「カレンダー」

9/16/2024, 11:52:18 PM

朝、葉っぱやお花の上に、水滴がのっている。


泣いたのはだれですか?

青空は、しらんしらん。と言いました。


夜の間にだれかが泣いたのでしょうか。


真っ黒な夜

ダイヤモンドのお星さま

冷たいお顔のお月さま

それとも通りすがりの雲でしょうか。


おひさまがのぼります。

露が蒸発するのといっしょにだれかの悲しみも消えてなくなるのでしょうか。



「空が泣く」

9/15/2024, 12:23:48 PM

君からのLINEに僕は怯える

着信が鳴る度そわそわする


「今〇〇にいるの。」

「今 ×× にいるの。」

「今△△にいるの。」

「今………」


君は有名な人

どんどん近づいてくる

君の名は………






              🐑




「君からのLINE」

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