sunao

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6/30/2024, 1:31:05 PM

蜃気楼の向こうから一人の背の高い男が歩いてくる。

足音もたてず、でも確実にこちらに向かってきている。

すぐそばまで来た時、男はこちらを向いて、大きな口でにたり、と笑った。

「ヒィッ」

口の中は血でいっぱいになっていた。



『恐怖!赤い糸ようじ』
糸ようじのやりすぎには気をつけよう!

「赤い糸」

6/29/2024, 10:16:14 AM

もくもく?
もこもこ?
もこもこもこもこ…

手前にワッフルコーンをかかげてかじりたい。

あっつい季節に魅惑的な形。


「入道雲」

6/28/2024, 10:51:28 AM

夏がくるよ!
キラキラだね!
まぶしいね!
世界が光でいっぱいだ!

海も!
空も!

小麦色のビールで夏にかんぱーい!!!


「夏」

6/27/2024, 12:05:30 PM

ピッ……ピピッ……ピッ………

こちらは宇宙船地球号…

誰かいますか?


ピッ……ピピッ……ピッ………

こちらは宇宙船地球号…




「ここではないどこか」

6/26/2024, 1:37:22 PM

うちの高校は田舎でも外れた場所にあって、遠距離を自転車で通うわたしと同じ方向の人は限られてた。
同じ学校の先輩らしい人を時折見た。
特に踏切のところで待っている時に出くわすことが多かった。
同じ学校だと思っているだけで会話なんてしたことないししようとも思わなかった。
なんとなく、慣れない人との人付き合いが苦手そうだと思った。
いつもイヤホンを耳に前屈みで自転車に跨っていた。
髪は赤っぽくて顔は白くてきれいげだったと思う。

ある朝全校集会で誰か先輩が亡くなったというのを聞いた。
自転車での通学途中、踏切で電車に轢かれたらしい。
イヤホンをしていたから音が聞こえなかったのだろうとの事………。

…………あっ。

朝礼ではみんなも気をつけるようにとか話が続いた。

その日からあの先輩を見ることはなかった。
最後に会ったのも踏切の前だった。



「君と最後に会った日」

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