#色とりどり
細かったら、
足が長かったら、
目が二重だったら。
そんな「もしも」を並べるたびに、
今の私は、
どんどん色を失っていく。
鏡の前で比べて、
人の中で比べて、
足りないところばかり数えていた。
濁ってる私は、
まだ好きじゃない。
でもいつか、
この色を否定しない日が来る気がしたんだ。
______きっと、ね。
#冬晴れ
こういう日は、余計なことを考えさせられる。
君に振られた瞬間のことは、ちゃんと覚えている。
情けなかったし、正直、悔しかった。
でも泣くほどじゃなかったし、
誰かに話す気にもなれなかった。
男なんて、そんなもんだと思ってた。
強がってるわけじゃない。
忘れたふりをしているわけでもない。
ただ、終わったものを
いつまでも握りしめていられるほど、
僕は感情に正直じゃなかった。
だから______
もう、君に会いたいとは思わなかった。
#幸せとは
笑った声も、沈黙も、
当たり前みたいに続くと思っていた日々。
失うまで、それがどれほど大切だったのか、
私は知らない。
「好きだよ。」
この言葉が聞けなくなってから______
幸せは、
手を離したあとで名前を持つ。
気づいたときには、
もう触れられないものになる。
それでも——
あの時間を抱きしめたいと思ってしまう。
「幸せとは、あなたが隣にいた時間のことでした。」
#新年
去年の自分を振り返る。
できたこと、できなかったこと、全部思い出す。
でも、過去はもう変えられない。
それでも前に進むしかないんだ。
カーテンの隙間から差し込む朝の光。
静かに世界は動き出している。
新しい一年は、まだ白紙で、
何が起こるかは分からないけれど。
胸の奥のざわめきは、少しの不安と、少しの期待。
深呼吸して、僕は小さくつぶやく。
「さて、今年はどんな一年になるかな」
#良いお年を
喧嘩したまま、
目を見て話すこともできないまま、
今年が終わろうとしていた。
謝るタイミングなんて、
探せばいくらでもあったはずなのに、
僕はその全部を見ないふりした。
「良いお年を」
僕の口からはこの一言。
違うだろ。謝らなければいけないのに。
その瞬間、
時間が一気に進んでしまった気がした。
今年も、僕たちも、
ここで終わるみたいに。
ただひとつ確かなのは、
あの一言が、
僕と君の最後の言葉になった
______みたいな。