#星に包まれて
君の光に触れていると、
強がりも、不安も、ほどけてしまう。
離れたくない。
このまま、
君の中で眠ってしまいたい。
明日が来ても、
この温度を忘れないように。
今夜だけは、
僕を離さないで。
今夜だけは、君に包まれていたい。
#静かな終わり
私の毎日はとても賑やかだった。
私の隣には
よく笑って、よく喋って、
沈黙を怖がるみたいに言葉を重ねる人がいた。
私が何も言わなくても話続けている人。
___だけど、その声も私はもう聞けない。
言葉にすれば軽くなる想いを、
最後まで言えないまま。
棺の中の私は何も言えない。
「大好きだよ」
彼が言った。
その言葉は音が無くても、
伝わった。
そうやって私の人生は、
初めて静かに終わった。
#心の旅路
最後のチャイムが鳴って、
教室の空気も少しだけ軽くなるのを感じた。
「はぁ…やっと終わったー!!」
笑って私は言うけど、胸の奥がズキっと痛む。
ここで過ごすのも今日で終わり。
分かっているつもりでも、
やっぱり悲しいし寂しい。
振り返らないと決めたのに、
前向きに進もうと思ったのに、
足は何度も止まってしまう。
「もうちょっとみんなと一緒にいたかったなぁ…」
弱音吐いて、道はまだまだ長いことも分かってるけど
何回止まっても許してくれますか?
#凍てつく鏡
この鏡に映る私は
あなたがいなくなってから
少しずつ温度をなくしていた。
残酷だ。
何回目を擦って鏡を見ても、
映るのは独りの私だけで
あなたの影はどこに行ったの?
「ねぇ、今日私の誕生日だよ」
「おめでとうぐらい言ってよ」
この冷たい部屋の中で、声はうるさいくらいに
よく響いている。
見えない。遠く遠くに行ったみたい。
「はやくそっちに行きたいなぁ」
こんなこと言ったらあなたはまだ怒ってくれる?
雪明かりの夜
ずっと片思いしていた彼に
思いを伝える日。
イルミネーションに誘い、
2人きりの場所で私は勇気を振り絞る。
「ずっと前から好きです。付き合ってください。」
言えた、!
肺に空気が入り、
張り詰めていた心臓もほどける感触がした。
「……ごめん」
あぁ。喜ぶのはまだ早かったみたいだ。
カッコよくて、爽やかで、誰にでも優しくて、
ちょこっとお茶目。
掴んでも溶けてどこかへ行ってしまう。
あなたはまるで雪のよう。