#こんな夢を見た
同じ夢を、また見た。
君はいつも同じ距離にいて、
同じ笑い方をして、
同じ名前を呼ぶ。
目が覚めるたび、
もう一度眠れば会える気がして、
何度も目を閉じてしまう。
忘れたいわけじゃない。
忘れられないだけで、
この気持ちは今日も終わらない。
______またこの夢。
#君に会いたくて
「会いたい」
何回思ったんだろう。
会えても恥ずかしくて話せないのに、
でも君の顔が見えなくなると、
何故か会いたくなってしまう。
艶がかかった髪、
大きくて丸い瞳、
小さくて可愛らしい手。
「好きだよ」
それが僕に向けられた言葉でなくても、
僕は君を想い続ける。
君のものになれるならなんだってする。
たとえ、罪を犯してでも。
「会いたいなぁ」
#美しい
本当は、渡したくなかった。
名前を呼ばれるたび、
手が触れるたび、
貴方が私を見つめるたび、
心がちゃんと揺れていた。
それでも、
大切な人の笑顔が曇る未来を想像して、
私は貴方の気持ちを傷つけた。
「好きじゃない」
そう口にした言葉は、
嘘だったけれど、
大切な人を守るための嘘だった。
好きだった気持ちは、
まだ私の心の中。
今はまだ涙が止まらない。止められない。
この涙はきっと、美しい。
#夢をみてたい
彼女は、きっと触れたら壊れてしまう。
ガラスみたいに透き通っていて、
笑うだけで周りの空気が変わって、
名前を呼ばれるだけで胸が苦しくなる。
高嶺の花なんて言葉じゃ足りない。
視線が交わるたびに、
期待してしまう自分が嫌で、すぐに目を逸らした。
もし触れたら、彼女の世界に僕の汚れた影が
落ちてしまう気がしたから。
だから僕は、今日も彼女に何も言わない。
視線を送るだけで、
名前も呼ばず、近づかず、ただ胸の奥で咲かせる。
叶わなくてもいい。
報われなくてもいい。
壊れるくらいなら、最初から触れない。
「僕の夢の中で君は眩しすぎたんだ」
#寒さが身に染みて
待ち合わせの場所に立つ意味も、もうなかった。
それでも足が動かなかったのは、
まだ少しだけ、期待してたからだと思う。
「元気?」
そう聞かれて、頷くしかなかった。
本当は、全然元気じゃないのに。
「嫌いになったわけじゃない」
その言葉が一番ずるいって、
どうして貴方は知らないんだろう。
さよならを告げる前に、
貴方は小さく「ごめん」と言って、背を向けた。
______謝んないでよ