「好き、嫌い、」
好き
嫌い
スキ
嫌い
キライ
この世はこんなことで溢れている
ワタシは自分自身をスキでありたい
「糸」
なぜ巡り合うのかを私たちは何も知らない
どこに居たの
生きてきたの
遠い空の下ふたつの物語
縦の糸は貴方
横の糸は私
織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない
「届かないのに」
彼の机の中に手紙を入れた
彼とは私の好きな人
3年間片想いでずっとずっと好きだった
今日勇気を出して告白する
手紙には名前と呼び出し場所のみ
朝に入れてからずっとドキドキしていた
指定の場所指定の時間に私は待っていた
いつくるのかなって
成功するかなって
成功したらどんなことしようかなって
思っていた
でも彼は来なかった
予定があったと思っていた
そう思いたかった__
バックを取りに教室に行くと
ふと目をやった場所があった
そのには私の手紙があった
ゴミ箱に
破れて
思わず泣き出してしまった
1人だけの教室で
大粒の涙を零しながら
好きなのに__
こんなに好きなのに__
ともう届かないのに__
ずっと想いを伝えていた__
「マグカップ」
彼女とお揃いのマグカップを買った
可愛いマグカップで
飲み物を飲む時はいつも使っていた
月日が経つ事に
マグカップを使う回数は少なくなっていったけど
それでも大切なマグカップだった
でも
僕達が終わりを迎えてしまった
つまり
別れてしまった
去り際の彼女に聞いた
「なあマグカップどうする?」
『いらないし捨てといて』
ちょっと悲しかったけど
置いておくことにした
もう使わないのに
もう使えないのに
残しといてしまう
思い出がつまりすぎているから
捨てようにも捨てられない
思い出のマグカップになってしまったから。
「もしも君が」
もしも君が僕の恋人だったら
たくさんデートも行ったし
キスもしただろうね
将来は一軒家をたてて
子供もいてさ
おばあちゃんになるまで一緒にいて
おばあちゃんになった時には
一緒に毎日過ごして
幸せだっただろうね
ねえ
起きてよ
〇〇ちゃん
好きだよって早く言えばよかった