お題『バイバイ』

私は、「バイバイ」と言われた時、どこか虚しいというか、今生の別れのようで苦手だ。またいつか、どこかで会いたい。だから、「またね」と手を振る。きっとどこかで会える気がするから。

お題『旅の途中』

旅の途中、たまに私たちは後ろを振り返りたくなる。どうしてだか、ふと、後ろを確認したくなるのだ。
足を止めて、少しくるり、と見る。
そこには自分の歩いてきた道があって。とても歪で、ふらふらしているかもしれない。
でも、確かにあなたの歩いてきた道だ。舗装されたものじゃないかもしれない。
しかし、それは確かにあなたの作った道、なのだ。

お題『まだ知らない君』

はじめまして、おはよう、こんにちは、こんばんは。

何から話そう。まだ会ったことがないから、何を話したらいいか迷ってしまいますね。

君に興味があります。今、何が好きですか？



うん、そうか。いいね、好きなものがあるのって。
今日、なにかいいことはありましたか？なんでもいいですよ。空の雲が面白い形だったとか、星が綺麗だったとか、コンクリートの間に植物がいたとか。川の音を聞いたとか、帰りにご飯の香りがしたとか。



あった？

それはよかった！明日もいい日になりますように！
いつか会った時に、私に教えて下さいね。

お題『日陰』

日陰は静寂の群生地。静謐な場所を守る、薄いベールのかかった、秘密の場所。

お題『帽子かぶって』

あなたと、いつも、何処へだって行きましょう。

ちょうちょがあなたを追い越す麗らかな春の日も
日がかんかんと照りつけてあなたを焦がす夏の日も
落ち葉があなたを残して空へ舞ってゆく秋の日も
雪が頬を撫でてあなたの上で消えてしまう冬の日も

共に、行きましょう。