お題『風のいたずら』

くすくすと肩を竦めて笑っちゃうような風が吹く。

指で前髪を撫でられるような。

愛おしいひとから見つめられるような。

世界でいちばん優しいいたずらだ。

お題『透明な涙』

涙って、水色な気がする。ほんとうは透明なのに。

悲しい色だから、水色にしたんだろうか。

お題『あなたのもとへ』

あなたのもとへ花束を持って走ってゆきたい。

あなたが病める時も、健やかなる時も

いつだって、花束を持って会いにゆきたい。

大好きだよと伝えて、それから、いつだってあなたを大切に思っていると伝えたい。

まだ見ぬあなたにも、あなたの望むしあわせがありますように。

お題『そっと』
そっと何かをすることって、思いやりだと思う。
相手を大切に思うから、傷付けたくない一心で、自分の行動を制御する。
それって、思いやりだ。

お題『まだ見ぬ景色』

私は見た事がない景色が沢山ある。
オーロラ、氷山、砂漠、深い深い海の中や、アンコール・ワット、モン・サン・ミッシェル、テカポ湖の星空は勿論、地元では有名な所や、気になっているお店の内装まで。
私はまだ見たことがない。

検索したらいいよ、と、私の好奇心をすぐに満たせるよう、そう教えてくれる人もいる。
それは分かっているのだ。
それに、上記の所は確かに、知っている。
どんな所なのか、だいたいどこにあって、どのような光景が広がっているのかは分かっている。
でも、私はまだそれらの景色をきちんと見てはいないと思う。

その場に行って、初めて、見た、と言えると思うのだ。
だから、いろんな所へ行きたい。見たい。
そして、ほんとうの意味で、知りたい。