ame

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6/11/2025, 11:36:04 AM

#雨音に包まれて


今日もひとり、重い足取りで学校へと向かう。
まるで、泥道に足を取られているみたいに。

いつもひとり。今日もひとり。
ずっとずーっと、わたしはひとりぼっちなのかな。

外は晴れていても、あの時から心の雨は降ったまま。
傘をさしても意味のない嫌な雨。

昔の友達の顔も、声も、もう忘れてしまった。
だって、だってあんな奴……

───しんじてたのに。

6/5/2025, 11:45:18 PM

#水たまりに映る空


雨上がり 外を歩いてみると
想像以上に美しい世界が 広がっている

泣いていた空が じめじめしていた世界が嘘のように
濡れた地面を 太陽が優しく照らす

吹っ切れたように とびっきりの笑顔を見せる空
なないろのきれいなメロディーにあわせて 鳥がうたう

いぬも ねこも 鳥も ヒトも
雨上がりの下で しあわせそうに はしゃぐ

そんな私たちを 優しく見守るそらは
あたたかくて明るい笑顔を 浮かべていた

6/3/2025, 11:57:02 PM

#約束だよ


「ずっといっしょにいようね!」

その約束は 果たされぬまま 消えてゆく
宇宙の彼方で 切なくひかる 星のように

あのころの私が バカみたい
そんな約束 果たすことなんて できっこないのに
……ねえ私 おねがいだから
その憎いほど 透き通った瞳で 私を見ないで

6/3/2025, 4:18:41 AM

#傘の中の秘密


ぽつぽつと 雨粒がおどる中
長靴で 水たまりを蹴って遊ぶ
傘もささずに はしゃぎまわる

カエルと うたってみたり
カタツムリと 競争してみたり
アジサイに 触れてみたり
降ってくる雨粒を 口にふくんでみたり
飴が降ってくる妄想をしたり

晴れていても 雨が降っていても
暑くても 寒くても
どんなときでも この世界をたのしんでいた
純粋なあのころに もどりたい

5/13/2025, 11:19:24 AM

#記憶の海


あおい空を見上げながら、永遠に広がる水面の上を歩くと、美しい波紋が広がる。
美しい空には、映画フィルムが長々とつながっている。

「なにあれ……私と……」

水面の下には、ピアノや本、ぬいぐるみが沈んでいる。

「なんだろう、ここ」

知らないはずなのに、どこか、懐かしい……
知らぬ間に、一筋の光が頬を伝う。溢れて、溢れて、止まらない。なぜこんなにも、悲しいんだろう。胸が詰まるんだろう。


「──あ、起きましたか?点滴、打ちますね」


目に映るのは、白い天井と、優しそうな女の人。
ここは、どこ?私、さっきまで……、……どこにいたんだっけ……?なにを、していたんだっけ……?

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