【神様だけが知っている】#14
神様だけが知っている 。
私たちがなぜ 、 生まれたのか 。
どうして この世界が できたのか 。
どうして 地球は 丸いのか 。
どうして 死ぬのか 。
生き物 の 始まりは なんなのか 。
いつから この世はあるのか 。
どうして 人それぞれ 個性があるのか 。.... など 。
この世には 神様しか 知らないこと が 沢山ある 。
私たち人間は 、 到底 知ることが できない こと 。
だから 、 よく みんな 言う 。
「 神様 に なって 、全てを 知りたい 。」
だけど 、 それじゃ つまんないと思う 。
例え 神様 に なれ 、全てを 知ったとして 、
もう 考えることはなくなる 。
だから 、今 は 人間として 、
こうじゃないか 。 あーではないか 。 と 、 考えて
死んだ後 に 、 神様に 教えて貰って 、
解決すれば いいんじゃないかな 。
みんなで 今世 を 楽しもう 。
【夢が醒める前に】#13
彼が死んだ。
事故だった。
高齢者が運転している車に、
彼は引かれてしまった。
彼はその日、私の婚約指輪を
買いに行ってくれていたらしい。
私もその日、
今までの想いを精一杯伝えて、
彼と婚約するつもりだった。
私は絶望のあまり、
食べることも、
寝ることも、
何をするにもままらなかった。
そんなある日 、久しぶりに眠ることができた。
そして、目を開けると、彼がいた。
「久しぶり。笑」
「なんで今まで居なくなってたの、」
「ちょっと色々あってね、笑 デートしよっか。」
彼は優しく微笑んだ。
私はそんな彼を抱きしめた。
精一杯、もう離さないと。
でも、抱き締めてる感触はそんなになかった。
夢なんだな。
そう思った。
「私、伝えたいことが沢山あるんだ。」
ちゃんと、
「ちゃんと聞いてくれる??」
ちゃんと、
「もちろん。俺も伝えたいこと、あるから。」
夢が醒める前に全て伝え切る。
だから、
もう少しだけ、
もう少しだけ、
彼を感じさせて。
【終わらせないで】#12
" 終わらせないで "
別れる時に、彼女が言っていた。
「終わらせないで、終わらせないでよ。もっとあたしを愛してよ、!!」
こういうところが嫌なんだ。
重すぎる。 嫌いと言ったのに。
その数ヶ月後、新しい彼女が出来た。
その彼女は、前の彼女とは違って、重くない。
束縛とかもされることなくて、嬉しかった、
でも、どこか寂しい気もした。
2ヶ月経った、ある日。
「普通に嫌いになった。別れよ。」
彼女に言われた。
「なんでだよ、勝手に終わらせんなよ、もっと俺を愛してくれよ、!!」
俺の口から出てきた言葉。
" 終わらせんなよ、もっと俺を愛してくれよ "
昔、元カノが言った言葉と同じだ。
彼女は言った。
「はあ、こういうとこが嫌なんだよ。あんたのこと嫌いなの。あんた重すぎてむり。もう二度と連絡してこないでね。」
悲しかった。
寂しかった。
心にぽっかり、穴が空いた。
「終わら、せんなよ、終わら、せないで、、、」
そんなことを毎日ぶつぶつ言っていた。
周りからは不気味に思われた。
それが、俺の運命なのかもしれない。
【飛べない翼】#11
「飛べない鳥は、ただの鳥」
そんな言葉があるように、飛べない翼は、ただの翼だ。
「飛べない翼なんて、翼じゃない。要らない。」
と思う人も多いはず。
僕もそう思っていた。
俺は生まれつき背中に翼がある。
でも、飛べないし、邪魔だし、何より、
色んな人にバカにされる。
飛んでみろよ。って言って、階段から
突き落とされたりもした。
だから、毎日、
明日には翼が無くなってますように。と願って寝る。
でも、そんなある日、1人の男の子と出会った。
その子はこう言った。
「翼、綺麗だね!かっこいいなぁ、!」
ああ、この子も、この翼が飛べると
思ってるんだろう。
「ぼうや、この翼はな、飛べないんだぞ??」
「かっこよくもない。ただの翼だ。」
男の子はびっくりした顔をする。
やっぱり、飛べるのかなってとこに
興味を持っていたのだろう。
「いいじゃん。いーじゃん!僕はおじさんの翼、好きだけどなぁ??」
その子はそう言った。
俺はびっくりし、すかさず聞き返す。
「え?なんで??飛べないんだぞ??」
「飛べなくても、別にいーじゃん!」
「翼は飛べるだけがいいところじゃないよ??」
「それに僕、おじさんの翼見ると、なんだか安心するんだ〜!」
「そう、、なのか、、??」
意外な返答が帰ってきた。
なんだろう。
この子の言葉、俺の胸にすげー響く。
俺は、生まれてから、31年間、ずっと
翼はいらない。と思っていた。
でも、この翼で、人を安心させることが
できるんだな、と思ったら、
この翼があってもいい気がしてきた。
「ぼう_」
「あ、僕お母さんに呼ばれちゃったから行かなきゃ!」
「ばいばい!」
「ぼうや、、、ありがとう。」
いつの間にか、俺の目に涙が溢れそうになっていた。
ぼうや、安心したのはぼうやだけじゃないぞ。
ぼうやの言葉で、俺もすごく安心できた。
今日は、いい気分で寝れそうだ。
【あなたとわたし】#10
あなたとわたしは違う。
親
友達
人間関係
彼氏、彼女
勉強、運動がどれだけできるのか
1人が好きなのか、みんなでいる方が好きなのか_
言い出したらキリがない。
お母さんに、こんなこと言われたことは無いだろうか。
「 ── ちゃんはちゃんと出来てるんだから。あなたもできるでしょ?」
「もっと ── くんを見習って!もう、、なんで──くんはできてるのにうちの子は出来ないのかしら。」
そりゃ、わたしはあの子じゃないもん。
あなたも、わたしも、あの子も、みーんな違う。
"みんな違って、みんないい"
だよ。
人と違くても、気にしないでね。
あの子はあの子、わたしはわたしなんだから。