こんにちは。この度は御結婚おめでとうございます。結婚式に行けなかったので手紙でお祝いを伝えます。本当におめでとう。
なぜ行けなかったかと言うと私はしばらく海外の方へ行こうと考えており、その準備で忙しかったので結婚式へは行けませんでした。ごめんね。
直接会って話すべきことだって沢山あるけどこれをあなたが読んでる頃にはもう私は日本にはいないでしょう。さよならを言う前に貴方にどうしても伝えたいことがあります。
好きでした。ずっと。
高校生の時、貴方が話しかけてくれた時からずっと。
それだけです。結婚おめでとうって言うのにこんなこと書いてごめんなさい。でも、海外へ行くのに日本に心残りを残したくなかった。手紙でも伝えられてよかった。今度こそ。
結婚おめでとう!
さようなら。
『さよならを言う前に』
目が覚めると今日も同じ一日が……
始まらなかった。
ここはどこだ……知らない天井、とりあえず起き上がってみる。
「おはよう」
左から聞き慣れた、もう聞けない声がした。誰もいないはずの左を見る。
「えっ……。」
そこには、死んだはずの彼がいた。
今日からの君との毎日
【目が覚めると】
真実を映す目を持った少女は思った。
私がいるから行けないのではーと。
実際問題。そういう訳では無い。少女が悪いのではなくて『周り』が悪いのだ。そう。周りのせいなのだ。だが、この少女は自分のせいだと思ってきた。今更その認識を変えるには「愛」の力が必要だ。だが、少女はまだ愛というものを知らない。暗い地下に閉じ込められてきた少女は「愛」というものを知らない。
数年がたった頃。少女を閉じ込めていた者が死んだ。行き場を失った少女はある男と出会う。
そう。これは、愛を知らない少女とこれから真実の愛を知ってゆく男の物語である。
「透明」
あとがき
こんにちは。今回あんま透明という題名とは関係ない感じがします…衝動的に書いたものなので駄文となってますが読んでくださるとありがたいです。ここまでお付き合いありがとうございました。
遠距離恋愛をしていた私。終わりは呆気なかった。
「バイバイ」
そう書かれたLINEを見てははぁ…とため息をつく。思えばいつも受け身だった私。付き合い始めたのも彼から。好きだよって言われて「私も」って返すレベル。別に好きじゃなかったわけじゃない。それなりにちゃんと好き…だったと思う。私は『好き』という感情が分からない。恋愛沙汰には疎いから全く分からない。今まで、そんなに率直に思いを告げてくれる人なんていなかったし、こんな私を好きになってくれたのはあの人しかいないんだろうな。突然の別れは涙を流す暇もなかった。そもそも泣けなかった。それほど相手のことが好きでは無かったのだろうか。自分はそんなにもドライな人間だったのかと思いながら毎日時を進める。遠距離だったから会うこともないであろう彼のことを忘れる日は来るのだろうか。
「突然の別れ」
私に生きる意味なんてない。