愛言葉
「愛してるよ」
『俺も…愛してるよ』
電話の声は、少し恥ずかしそう。
でも、ちゃんと【愛してる】って言って貰えて嬉しい。ちゃんと毎回愛してるよって言うと返してくれる彼。いつしか、それが合言葉のようになっていた。ある日、彼から電話がかかってきた。
『もしもし』
「もしもし?どうしたのかずくん?」
『さっそくなんだけどさ、お金…貸してくれないかな?』
「え?お金?いいけど…どれくらい?」
『ざっと20万。』
「何に使うの?」
『ちょっと事故起こしちゃってさ…』
「ええ?!大丈夫?!」
『俺は大丈夫。で、修理費とかでいるんだけど今そんなに持ってないんだよね…』
幸い、貯金してたお金があるから20万円は出せるけど事故…?
「わかった。その前にかずくん。」
『何?』
「愛してるよ。」
『…うん、俺も。』
この時から、違和感はあったのだ。彼が【愛してる】を言わなかったこと。車もバイクも乗ってないのに事故を起こしたということ。
そして、この電話から3日後、街中で腕を組んで歩いている親友と彼の姿を見て、謎が解けた。
その日の夜。
プルル…プルル…ガチャッ
『どうしたの?』
「かずくん。…愛してたよ」
『えっ』
ガチャ。
これからは、どうしようかな…
昼間に見た光景を思い出しながらそうおもった。
私の頬に一筋の涙がこぼれ落ち、私の気持ちとは裏腹にとても綺麗に輝いていた。
あぁ…今回もまた、あなたは行ってしまうのね。
分かってる。『行かないで』って言ってもどうしようもないこと。でも、それでも…
「行かないで」
「ねぇ!たすけて!ねぇ!誰もいないの!?たすけてえ!」
はぁ、、はぁ、、はぁ、、
もう誰にも…私の声は届かないのかな…
暗い部屋に閉じ込められてもう何日たったか分からない…
いつまでここにいないといけないのだろう。
私は、ここを出なければいけない理由がある。
だから、声が枯れるまで。いや、声が枯れても
ここから出ないといけない。
『声が枯れるまで』
過ぎた日を想う
星座
見上げれば無数の星。
とても綺麗に見える。
ここは、田舎だ。コンビニすらないし、駅だって遠い。
高校に通うのは一苦労だ。
正直、高校に行くのは辛い。毎日いじめられるし、行っても殴られるだけ。教科書ももうビリビリにされた。
そんな僕が唯一好きな時間がある。
それは帰りの時間。
いつも帰る時は空は暗くなっていて星が見える。
とても綺麗だ。
今、これは学校で書いている。
だっていつどうなるかも分からないからさ。
スマホにあったことを書く。
そしたら気持ちの整理も着くだろ?
だから、いつも自殺しないようにしているんだ。
遠くから声がする。見つかるのも時間の問題だろう。今日はここまでn