saku

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9/4/2023, 2:19:16 AM

些細なことでも

さっきの店員さんの対応にモヤッとする
靴と靴下の色が合わない気がする
家人の足音をいつもより強く感じる
筋とは無関係のドラマの一場面が残る
なぜだか鼓動が早い気がする
などなど
気がつけば
自分の中に地層のように堆積している
ものたち

些細だからと無視せずに、
書き出すとまではしなくても
それらの些細さんたちを前にして
お医者にでもなったつもりで
「今日はどうしました?」
なんて向き合ってみる
もちろん返事なんてない。
些細さんたち一つ一つはとても小さいので。
でもみんな
ただ目の前にしただけで
気が済んだみたいに消えていく
安心したように上がってく
音も立てずに

こんなことなら
お茶でも出せばよかったな
ありがとね
adieu





9/2/2023, 10:39:15 AM

今日あったことを思い返す。

運転、面白い形の木、頭痛、
書店、パン屋、セルフレジ、
フードコート、その横で抽選会、
顎ひげのおじいさんと会話してる、
バス乗り場から降りてくる若い二人、
アニメのぬいぐるみ2個ずつ、
再び運転、夕陽をじっと見る、
帰宅、灯りを点けた。

パラパラマンガみたい。
パラパラパラパラ。
その合間に光がチラチラ見えた
パラパラの間に挟まってる光
自分で灯した明かり
自然と明るい方へ進む
光の方へ

自灯明。

8/31/2023, 12:17:31 PM

不完全燃焼。
未だに。
とりあえず。
青臭く。
生半可な。
追求し続ける。
いつかきっと。

「不完全な僕」に続く、或いは似たようなニュアンスの言葉を並べてみる。
やっぱり甘くて苦くて、 懐かしくて空しい、とんでもなく魅惑的な香りがする。

もうずい分楽しませてもらいました。
お腹いっぱい、満足です。本当に。

完全に思い出したね。
幼い頃のこと。
言葉を覚える前のそのまた前の、
細胞が分裂するよりも遥か遠く遠く
まん丸だった頃の思い出を、
不完全の真反対のあの感じ。

8/31/2023, 2:08:57 AM

香水

夜にだけ行われる祭り。夜祭。
暗闇の中、黒い着物を着た女性たち。
黒い団扇を手に輪になって踊っている。
誰も一言も発しない。
静かに聞こえてくる、乾いた下駄の音。
カタカタ。

一緒に見に行った友人がいた。背が高かったと思う。
参道に吊るされた提灯。文字が書いてあるのは分かるが、ぼやけて読めない。
友人の顔を見ようと目を凝らして見上げる。
だがろうそくの灯りでは、彼の顔はどうしても見えない。
体の周りに充満する、たくさんの人と、人以外の気配。
目も鼻も口も体全部を、大きな影が覆いかぶさってくるようだ。
それらに圧され、思わず彼のコートに触れた時、ぱっと漂ってきた香り。
その記憶。
祭りの。
夜の。

8/29/2023, 2:21:29 PM

言葉はいらない…ただ

見たいものと、今見てるもの
行きたい場所と、行ってる道
聞きたい声と、聞こえてくる声
触れたいものと、その手触り
伝えたいことと、伝えてること
なりたい姿と、この姿

どれもバッチリ重なって、
いっつも気分良くしていたい

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