からっぽ

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9/25/2022, 11:25:17 AM

お題「窓から見える景色」

「この枯れ葉が落ちたら私の命も」なんて
そんなヒロインを気取るつもりはない。

「死ぬときは死ぬ」と思い始めたのはいつからだろう
そう思った途端、諦めがついたようでいて
「生きたい」と願う自分もいる。

チュンチュンと鳴く鳥が羨ましくて胸がざわつく。
小さな病室の窓の外は、もったいないほど青く、晴れていた。

9/24/2022, 2:08:04 PM

お題「形のないもの」

少年の心はいつも空っぽだった。
けれど彼は気づかずに、懸命に生きている。

心のどこかで「愛されたい」と願う自分に蓋をして。

少年はいつも必死だった。
幸せになりたいと、いつも何か行動を起こしていた。

けれど、ふとわからなくなってしまうことがある。

「愛される」とは
「幸せになる」とは

どういうことなのか。

実態のないものに、彼は必死に近付こうとする。

9/23/2022, 3:39:57 PM

お題「ジャングルジム」

自分の体よりも大きなジャングルジム
四肢を使って懸命に登っていたあのジャングルジムが、今や少し小さく見えて。

落ち込んだ夕暮れに、
ベンチに座って眺めたジャングルジムは
日が傾くごとに、じんわりじんわり影が長くなって、
歪んで大きく見えるんだ。

その光景を見て「あぁ、時間が経っているんだ」と
年月を感じさせられた。

9/22/2022, 12:52:32 PM

お題「声が聞こえる」

心が折れそうでも、負けそうでも
どうにかこうにか立ち止まっているとき

「頑張れ」とか「もう少し」とエールをくれた記憶が
蘇ってくるときがある。

「そんなこと言われても出来ねぇよ!」と
切れてしまいそうなときもある

でも、その反骨精神で乗り越えられた夜があるのも事実だった。

9/21/2022, 10:42:05 AM

お題「秋恋」

一面に広がる紅葉
同じようでいて一つ一つ違う葉っぱを眺め
「君は今何を考えているだろうか」と上の空になる。

人間も紅葉と同じように、同じように見えて全部違う
僕と君も違う、だからこそ惹かれた。

君は僕の気持ちに気づいているだろうか。

ヒューっと吹いた少しひんやりとした風に、
そんな思いを乗せた。

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