「ジーナ、僕たちは離ればなれになるんだ。」
「もう一生会えなくなるんだ。」
「君は、きっと夜が3回来て朝が4回来るまで
僕を探すだろうけど きっと、いや、 絶対に
見つけることはできないよ。」
「君が僕を血まなこになって探して見つける前に
僕が先に君を、ジーナを見つけて逃げるからね。」
「これは、いわば、鬼ごっこみたいなものさ。
人生をかけた鬼ごっこ。」
「大丈夫。僕は、そんな簡単に死なないよ。」
秋晴れは、最も飛行機が
美しく見える空である。
飛行機だけではない。
鳥や
雲や
夕日や朝日
全ての生き物たちが美しく輝いている。
朝、早く起きて外を散歩すると大きな木の下に
落ち葉がちらほらいる。
それを踏むと「クシャァ」「バリパリ」
と音がする。
少し楽しくなる。いい音が鳴りそうな葉をかぎ分ける。
秋は、どんどんどんどん迫ってくる。
世界のあらゆるものが美しく見えて来る。
私は、いつか秋に輝く全てのものを
この目におさめたい。
誰かのためになるならば
死ぬ、なんていう選択は間違っている。
というのは私が死にたいほどの気持ちを背負っていないから言えるのかもなと思った。
その時の気持ち、考え、関係で相手に言える言葉は
限られているから何も言えないしちょっと的外れなこと
を言ってしまう。
もしくは、知らないふりか、何も考えずにで自分の考えをただひたすらに相手にぶつける。
それは人間として壊れているのかは分からないけど
疲れているんだろうな。
そんなことを考えると、人間は変な生き物だなと
他の生物から思われていそうだなと思い
おばあちゃん家の猫にも思われているかもと考えると
少しへこんだ。
図書館に行くと
本を読む人で溢れている。
絵本、ファンタジー、ミステリー、専門書
たくさんの本が
私を待っていて
貴方を待っている。
その中には、
好きな本もあって
読むのがおっくうな本もある。
夢を見させてくれる本もあって
胸が躍るような気持ちになる本もある。
時には,人生を変える本もある。
その本を手に取るのは、自分次第。
どんな本だったのか思うのも、自分次第。
そうやって私は、好きな本を探して、探して
探しまくって
ようやく、好きな本に出会えると思う。
偶然でも運命でもなく、「必然的に」
ーシロバナタンポポー
「晴れ、時々クラゲ呼ぶ」が好き
初めて街に出てきた女の子は、
朝早くから街を探検した。
縄張り争いをしている猫
泥酔している大人
威張りんぼうの爺さんと
耳を失くした婆さん
寝坊して会社の遅刻を恐れている男性
自分の価値観で人にランク付けをする女性
女の子は、街にはいろんな人がいるのだと知った。
自分が今まで学んだことは世界の端っこの端っこで
存在していると気付いた。
そしてほんの少しだけつまんないなと女の子は思った。
女の子は自分の町に帰って行った。
ーエリンジウムー