テーマ『雨と君』

雨なんか嫌いだった。
服は濡れるし、何よりじめじめとして嫌だった。
あの日までは...

彼女は雨が好きだと言う。
その時はまだ何がいいのかわからなかった。

彼女は雨が降る外へ出ると
雨のなか楽しそうに濡れていく。
その光景をみた私はとても綺麗だと思った。

あんなにも嫌いだった雨は、
今は心地よく感じるほどに綺麗だった。

あの日から5年が過ぎた。
今でも雨を見るたびに彼女を思い出す。
彼女は今でも元気だろうか...。

テーマ『これで最後』


もう1回だけ...!

あー…もう少しなのに...!!

もう1回だけだから...!!

あーー惜しい!!

これで最後だから...!!

…クレーンゲームとの戦い。
それはもう意地である。

テーマ『夜が明けた』

夜が明けたら
太陽みたいな笑顔の君に会える。

テーマ『ふとした瞬間』

退屈な授業中。
好きな人の方を見た。
君は気づいてこっちをみて
優しく微笑んだ。

テーマ『どこへ行こう』

愛していた。でも、君はもういない。
すぐそばにいることが当たり前だった。夢をみ
る。君といっしょにいる笑いあってる夢を。一
人は寂しいよ。あなたに今すぐ会いたいよ。
のこされたあなたの遺品が目に映るたびに
もう、この世界にいないということが現実だ
と分かる。君のいない世界に耐えられない。
へやに縄の軋む音が響いた。