みかん
「ふざけないで、、、ッ、」
大嫌いなあの日、食べていたものだった。
「や、、、、ッ、」
「鈴桜。」
「ぁ、、、、。」
「鈴桜は、お父さんのこと、好きだよな?一緒にいたいよな?」
そう言って手を掴んでくる父。
「や、、、ッ、」
「鈴桜ッ、!?鈴桜に触らないで、、、ッ、」
そう言って私の前に立つ母。
「ッ、、、、。」
お母さんとお父さんは、仲が悪かった。
その原因は、私にあった。
「おかーさん!おとーさん!あそこいきたい!」
我儘で、自分勝手。
そんな私を守ろうとして、父は、ギャンブルに手をかけた。
とにかく、家にはお金がなかった。
「貴方はギャンブルばっか!鈴桜の為にもっと真面目に働こうと思わないのっ!?」
「お金がいるんだよ。その為にはこの方法しか、!」
そんな言葉を聞いたのは、私が中学生の時だった。
それから父はギャンブルに溺れ、そこで出会った仲間から“酒”の存在を教えてもらい、酒にも溺れた。
酒を飲んだ父は、酷いものだった。
酔った勢いでなにもかもを壊し、母と私に暴力を振るうようになった。
全て、私が生まれて来たから始まったことだった。
「ああ、そんなこともあったわねぇ、」
すっかりおばあちゃんになった母。
「ばぁば!」
すっかり母親になった私。
「まぁ、いいのよ。」
悲しげに窓を見ている。
「この通り。可愛い孫娘も出来たわけだしね。」
そう言う母の手には、小さなみかんがあった。
みかんは、母が好きな果物だ。
#みかん
#6作目
みかん全く関係ないですね(((
手ぶくろ
と言えば、、、、
「キツネかなぁ、」
「ほう、狐か。」
「で、なんでそんなこと聞いたの?」
「いいや、特に深い意味はない。」
「あっそ。」
「、、、なんで、狐なんじゃ?」
「それは____」
「手ぶくろを買いに、の影響かな、」
「手ぶくろを買いに、、、?」
「うん。そー言う話。」
「そうか、」
「、、、あ。」
「なんじゃ?」
「あと、赤い手ぶくろ、、、かな。」
「ほう。、、、やはり、鈴桜はええのぉ、」
「え?なにが?」
「なんていったって、鈴桜は色々なものが出てくるからのぉ、」
「、普通じゃない?」
「現代じゃ珍しいのじゃ。」
「へぇ、」
今じゃ、、、、か。
#手ぶくろ
#5作目
友情だって、
愛だって。
なんだって変わらない。
ほら、
私は今も虐められてる。
ほらね、、、、変わらないものはない。
#変わらないものはない
#4作目
「あ、あはは、、、、。」
何をしているかって?
今、学校一のモテ男子に、クリスマスの過ごし方を聞かれているところだ、
「な、クリスマス、予定あんの?」
此奴、、、陰キャを最低な方法でコロしに来てやがる、!
「なかったらなんなんですか、、、ッ、」
、、、言ってしまった、、、。
「へー。ないんだ。」
う”、
「じゃあさ、、、、。」
「?」
「、、、クリスマスの日、空いてるってこと?」
「、、、そーですけど。」
改めて言ってこなくても良いと思うんですケド。
「、じゃ、一緒に、イルミネーション見にいかね、、、?」
・
・
・
は?
「え?」
「、だめ、?」
それは反則(((
「いや、あの、貴方ガチ勢にコロされますけど、私。」
「、?」
此奴、無意識なのか、、、ッ、
、仕方ない、
「、、、いーですよ、」
「!」
「、、、。」
「じゃあ、、、、送る、」
、、、ん?
イルミネーションに誘っただけでなく、家にまで送ってくれるというのか、?
このモテ男、
「、、、一緒に、行きたいから、、、、今日、一緒に帰ろ、」
なんで此奴が頬染めてるの、!?
「ジッ」
ガチ勢からの視線が痛いっ!
これは____
どうすべき、、、!?
#クリスマスの過ごし方
#3作目
イブの夜。
君に恋をした日。
君に話しかけた日。
君に告白された日。
君と一緒に過ごした日。
君と、沢山思い出を作った日。
2年越えの片想いを経て、
君と私は結ばれた。
、、、今日はイブの夜。
君と過ごす、イブの夜。
いつもと違うのは、
まだ幼い、我が子が居ることだろう、笑
ありがとう____
君にも、我が子にも、そのほかの人にも。
伝えられたら良いな。
#イブの夜
#2作目