曇り
つらつらと。
神戸の服飾 雑貨の通販サイト、
FELISSIMO フェリシモ
には、
Sunny clouds サニークラウズ という
ラインがある。
直訳すると、晴れた雲
というような意味だろうか。
なんともアンニュイなイメージ。
服としては、
毎日気兼ねなく着られて、がんがん洗える服 着るほどに心地よく、あなたに寄り添う
長く愛されるこだわりのデザイン
ということだ。わたしのイメージは、
布にこだわっている、というもの。
甘織り、畝を強調したカルゼ生地、太番手、
スラブ糸、超長綿コーマ糸、40番手、
30番手、ヘリンボーン生地…
全部は意味わからんけどカッコいい!
わたしが布好きになった一因だと思う。
刺繍とか…編み物とか…織物とか…
憧れ…
でも、ご指導いただかないとできないなあ…
自分ではボタン付けと並縫い、返し縫い、
までかな…
い、いや、それだけできれば生きていける!
手仕事感のある布は素敵…
君と見た景色
どのツツジの蜜が美味しいの?
たまにハズレに当たってヘコむ
勢いよく滑ってく滑り台
着地点には大量の水たまり
シャボン玉大量生産
午後の光にいつまでもいつまでも笑って
かろうじてカラーの写真に収まる 君と2人
もう名前すらわからない君
思い出だけが鮮明
明け方に見た夢のように 心が温かい
君も この空の下
僕を思ってくれてたら良い それだけで良い
通り雨
ふっとあの人が香った
昔から鼻がいい
お母さんの胃が弱い時の匂いも
お父さんのパチンコ屋さん帰りも当てた
あの人はいつもこんな匂いがした
安心する匂い
クッキーの入ってた空き缶の懐かしさ
新しい本の冒険の匂い
鏡台の引き出しのわくわく
バスの中なのに泣きそうになる
きっと運転手さんは分かってる
通り雨の窓に顔を寄せる
こうしたらわからないかもと願いながら
杖をついたおじさんに気づく
次のバス停で降りるから
もう少しだけ泣かせてください
形の無い物
大好きだった美容師さん。(女性)
万事控えめで、それでいて技術は確かで、
毎回いい感じの髪型に仕上げてくれる。
趣味も合って話が弾む。完璧。
ある時、話し方が少し違った。雰囲気も。
堂々として自信ありげ。
思わず、
「なんか今日、いつもと違いますね。
何というか、
輪郭がしっかりしているというか…」
うーんさすが、私、詩人?
美容師さん、パッと表情が変わった。
「えーっ、分かります⁈実は私…」
…宗教じみた
何かにハマっている話をされた。
それから少しだけ距離ができてしまった。
うーん、形の無い物、
形を決めるのは自分だけにしようぜ。
他人には触らせまいぞ。
そう思わされた出来事。
大事にしたい
時に冷たくした。
時にそっけなく、
無視したり、
嘲笑ったり。
時に痛めつけ飢えさせ1人閉じ込めて
それを楽しんだ。
私は最低な人間だ。
世界にたった1人しかいない私に
そんなことをするなんて。
できるなんて。
私は私を大事にしたい