形の無い物
大好きだった美容師さん。(女性)
万事控えめで、それでいて技術は確かで、
毎回いい感じの髪型に仕上げてくれる。
趣味も合って話が弾む。完璧。
ある時、話し方が少し違った。雰囲気も。
堂々として自信ありげ。
思わず、
「なんか今日、いつもと違いますね。
何というか、
輪郭がしっかりしているというか…」
うーんさすが、私、詩人?
美容師さん、パッと表情が変わった。
「えーっ、分かります⁈実は私…」
…宗教じみた
何かにハマっている話をされた。
それから少しだけ距離ができてしまった。
うーん、形の無い物、
形を決めるのは自分だけにしようぜ。
他人には触らせまいぞ。
そう思わされた出来事。
9/24/2024, 2:29:31 PM