喪失感
喪った事さえ忘れてしまえれば幸せだと
薄く笑ったその人は
3日ののちの闇夜の晩に
この世の人ではなくなった
喪った事さえ忘れるとは
その人の生きてた記憶すら
残った人から無くなること
それこそが真の死だ
愛している 愛していた
憎んでいる 憎んでいた
感情を刻みつけて
心を溶かす 甘い囁きも
心を抉る 酷い言葉も
忘れられない為の仕組みなのか
世界に一つだけ
この世界はいろんな人がいるよねえ
こいつ生きてても仕方ないだろって
ヤツもいれば
こいつほんとに実在するのかなほんとは
AIか何かが作った作品なんじゃないかなってヤツもいて
そんな中
あたしは最低までいかなくても
「低」に近いとこにいて。
地頭、稼ぐ能力、人間関係調整力、体力、気力、空気を読む力、ルックス、スタイル、歌って踊れる?etc etc.
無いなあって思う でも今この瞬間に
あたし
っていう意識を持って
この世界に存在するのはあたしだけ
それはやっぱすごいことなんかな?
この世界は人がどっちゃりいて
たまにぐえってなるけど
まあなんとか生き抜いていこうと思う。
おわりー。
心の灯火
そばにいてほしい
それは僕がどんな小さな声で
泣き言を言う時でも
君に届くように
大声で叫ぶのは
それだけで消耗してしまうから
そばにいてほしい
それは僕が涙こぼす時に
君も一緒に濡れてほしいから
1人分の涙は
2人分の体温で乾かすといい
心の灯火よ
いつも僕のそばにいてくれる
もう1人のぼく
香水
優しくて
繊細で
それでいて芯は強い
そんな人だった
その人が来るのは香りで分かった
いつも同じ香水を纏っていた
その理由も
なんの銘柄なのかも
ついぞ聞けなかった
ある時気づいた
香水は
あの人の涙なのだと
涙で
テリトリーを作り
自分自身を守っているのだと
脆くて
折れそうな自分を護り
奮い立たせる
あの人にとって
香水は
涙のアーマー(鎧)だったのだ
あの人は
今も
アーマーを纏っているのだろうか
それとも
言葉はいらない、ただ…
私は言葉が欲しかった。
愛してるよ
可愛いね
お前が1番大事
お前は望まれて生まれてきたんだよ
時にはハグを
時には手を繋いで
優しい眼差し
微笑み
そのどれも
与えられなかった。
私はカンの良い
可愛いくない子供だったから
与えられない と悟るや
求めもしなかった。
思う
幼いあの頃
足で大地を踏んで
両手を握りしめ
肩を戦慄(わなな)かせ
まなじりには涙さえ浮かべ
なんで私を放っておくの⁉︎
私を見てよ!
そう訴えれば何か変わったのか と
わからない
わからないが ただ 今
幼い私を切なく思う
愛おしく思う