声が枯れるまで
声なんて
潰れてしまえ
明日
学校で
会社で
笑われてもいい
最愛の推しの名を呼べる今この時
心臓が痛い
手が震えて
足もがくがくするのに
名を叫ぶのを止められない
もう
声なんて
潰れてしまえ
今
この時
この時だけ
始まりはいつも
えぐり出す
臓物の奥の
真っ黒いカタマリ
血まみれでごとり、と音がして
食卓に置かれたナニカ
わからない?わかるだろう?
君の涙腺結石さ
涙だって溜めておくと
石になって痛むんだ
意思を持って滞(とどこお)るんだ
本当は泣きたかったんだろう?
あのときも このときも
あのひとの前で あのひとの前だからこそ
久しく無かったろう?
声をあげて泣くコト
『ボクは泣かない 泣いちゃいけない』って
ココロの扉 鍵をかけて
鍵は飲み込んだんだろう?
そのココロの鍵 溶かすのは実は
君のナミダだけ
ほら開くよ ココロの扉
怖がらなくていい 恐れなくていい
怖がっているのも 恐れているのも
世界(コッチ)の方だから
…何が見える?
…何も。真っ暗だ
…ココはいつもそうさ。始まりはいつも…
すれ違い
すれ違った
出会った
逢った
笑った
繋がった
広がった
嬉しかった
楽しかった
だけど
縁、切った。
理由は
裏切った
嘲った
悲しかった
一人だった
だから
また
誰かとすれ違おうと思う
秋晴れ
春ならば
春の麗かな空の向こうに
夏の楽しさを予感させるのだが
秋の
秋晴れの空の向こうには
冬の厳しさを予感させる
そのことを
秋の空は
申し訳なさそうに思っている
ごめんね
今日はあったかくしておくから
許してね
明日は霜が降りるかもしれないけど
許してね
どうかどうか
僕の季節を
覚えておいてね
忘れたくても忘れられない
あ!今日一時間目体育だ。
体操服どこにやったかな。
クローゼットとか、タンスとか探すけど、
無いなあ。こんなとこのにこんな服。
ラッキー。ってやば、お母さんとこかな?
無いなあ。
仕方ないな、今日はジャージの上下で許してもらおう。
さて自転車で、あれっ、鑑札が切れてる。
嘘でしょ。バス…は遅いなあ。お父さんに送ってもらって、あ、お父さん、
免許今年返納したんだった。
…私、高校生じゃない。
〇〇歳のおばさんだわ。
と言う夢をさっき見ました。